水曜日の夕方、スマホが鳴った。
LINEはしょっちゅうしてくるけれど、電話は滅多にかけてこない幼馴染みからだった。
「どうした?仕事、暇すぎなん?」
「声が聞きたなって、仕事の合間を見つけて電話したのに、それか」と、彼は苦笑いしていた。
「こないだ、お前のオカンに、バス停んとこで会うた。お前が実家出たことを、俺が知ってへん思たやろな。『 あの子、独立してん』って言うとったわ。独立ってどないやねん。たかが一人暮らし始めただけやんけ。やっぱ、お前のオカン、無理やわ。』
自分の身内の事を崩されると気分を害する人もいるだろうけれど、母との折り合いが悪いことを何十年と見てきている彼の発言は、私の気持ちを楽にすらしてくれる。
「どないや、住み心地は?縁もゆかりもない場所やけど、すっかり馴染んどんねやろ」。
・・・さすが幼なじみ、よくおわかりで。
「前から聞こう思とってんけど。そこって、お前の男の家の近くなんか?」
・・・今更、そこ、ついてきますか。あ、普通そう思うか。
「めっちゃ近くってわけやない。ほど良い距離」。正直に答えた。
「一緒に住むとか、考えんかったんか?」
「私、もう一度、自分の足で、ちゃんと立ちたいねん。それを実感してからやないと、次を考えたらあかように思うんよね。」
そう言うと、スマホの向こうから、ため息が聞こえてきた。
そして、彼は、こう続けた。
「お前のそういう所、偉いなあ、頑張るよなって思う反面、無理せんでええやんけ、って、甘やかしたい気持ちが起こるんよな」。
「なんやそれ」。
そう言って、私は、スマホ片手に、ベランダに出て、幼い頃から何かと彼の手を借りてきたことを思い返した。
幼稚園の頃のみかん狩り遠足の時、「みかんを食べていいのは1人三個まで」と、決まっていたのに、みかん好きだった私は、「もっと食べたい」と、先生に駄々をこねた。
それを見ていた彼は、自分のミカンを1個譲ってくれた。
それ以来、彼は、私の拗ねる原因や困り種を、いつも解決してくれた。
お互い、彼氏・彼女ができる年齢になっても、彼と私の関係性は、何ら変わらなかった。
彼の彼女のヤキモチから、「あんた、何者なのよ!」と、罵られることもあった。
「懐かしい~っ」。思わず声が出た。
「お前さぁ。年貢、おさめる気ぃないか?」
いつもより少し低めのトーンで、彼は言った。
「年貢?そんなゆとりある生活ちゃいますねん。お代官様に収めれるだけの余裕はございません。」と、笑いながら答えたら、「アホか。何で、お前から、むしり取らな、あかんねん。そうちゃうわ。相変わらず鈍い女やで。面倒くさい」と、彼は呆れた調子で言った。
「鈍い女やて分かってるんやったら、その鈍い女が、一発で分かるような発言をしーな。」
夕焼けでオレンジ色に染まりつつある空を眺めながらそう言うと、「少しは自分の頭を使え。」と言い残し、彼は電話を切った。
彼の口から出た、「年貢を納める」という意味は、詳細に説明してもらわなくても分かっている。
何年か前から、いつか、彼からそういう言葉が出てくるだろうってことを、薄々感じていた。
だけど、彼の元へ嫁ぐ気は、一欠片もない。
理由は一つ。
彼とは、一度だけ肌を重ねたことがある。
「肌の相性が合わないということは、こういうことなんだ。」と、初めて知ったのは、彼との夜だった。
どんなに気心が知れてても、一緒にいるのがどれほど楽しくても、「これじゃダメだわ」と、彼の寝顔を見ながら、残っていた缶ビールを一気に飲み干し、深夜、彼の部屋を後にしたこと、今でも鮮明に覚えてる。
「お腹空いた・・・確か、人参があったはず」。
独り言を呟きながら、彼からの着信履歴を消し、キッチンへ向かった。
・・・っていう妄想をしながら、作りましたっ🤣
>小学生の時、調理実習で「人参のグラッセ」を作りました。レシピが間違ってるんちゃうか?っていうくらい、くそ不味かったことを、鮮明に覚えています。
本日のレシピ
【スライサーで簡単に!人参のポンマヨ和え】
↓↓↓
材料︰
人参 1本
☆ポン酢 大2
☆マヨネーズ 大1
オリーブオイル 適宜
七味 お好みで
作り方︰
① スライサーで千切りにした人参を耐熱容器に入れ、オリーブオイルを回しかけ、よく和える。
② ①にふわっとラップをかけ、電子レンジ(600W)で1分チンする。
③ ②によく混ぜた☆を入れて和えた後、粗熱を取り、冷蔵庫でよく冷やす。
④ 器に盛り、好みで七味をかけたら完成。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190920/22/shufu-pennosuke/d7/1c/j/o0607108014594070760.jpg?caw=800)
画像→Xperia XZ-1 SO-01Kにて撮影
By 秘密の悪女キッチン主宰♡MIKA♡
✱ 妄想レシピ←書籍化希望。それを引っさげて、マツコ・デラックスさんの番組に出るねん。で、マツコさんに、「あんた、ほんとバカねー」って、弄られるねん✌️
強く願えば、必ず叶う。
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
「秘密の悪女キッチン」(←命名︰友人)へ、
ようこそ♡
目の前で、美味しい!と言ってくれる人を眺めながら、背中でピースサインをしている・・・。
そんな光景をイメージして、
あたしは、レシピを考え、お料理をしています。
手の込んだお料理で、大好きな人の胃袋を掴むレシピは、他の先生におまかせして(←必要あらば、紹介しますよー)
「超カンタンやん!」
「洗い物、ほとんどないやん」
「この食材に、この味付け?!」
・・・などなどの【ひみつ】を散りばめた、
「手抜き」とも言えなくもない&副菜レシピばかりのあたしのキッチンですが、
あなたも、
大好きな人、大切な人の胃袋を、
このレシピで、鷲掴みにしませんか?(笑)
>ちなみに、鷲掴み実績、あり〼( *´艸`)
*あたしの詳細→http://ameblo.jp/shufu-pennosuke/entry-12255470923.html?frm_id=v.jpameblo&device_id=cfb3c9998dcc416894f33ee95d7c6b90
*レシピ作成、商品企画、雑誌掲載、テレビ出演などの依頼は、
mica.hosoi-s10j☆docomo.ne.jpまで。
(☆を@に変えて下さい。)
お料理ゴト、させて頂きます!
お料理ゴト、させて頂きます!
🌷テレビ出演🌷
・https://youtu.be/L4VZBopMh2I
クックパッドしてます。
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MIKA0111