昔ばなし9「鶴の恩返し」

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ども…おこんばんは〜〜今週もお疲れさまです爆笑

さて〜〜そんなお疲れの週末に、ほっこりな昔ばなしのお時間ですよ〜〜ニコニコ←え? そーゆーシリーズでしたっけ😁?

今日は、超ド定番昔ばなしを今一度照れ

という事で、こんなお話ですウインク


ほんじゃ〜〜口笛


「鶴の恩返し」

https://youtu.be/bzVY0pM_UOo



山形県、鳥取県、新潟県に伝わるお話です。
語り(市原悦子)
おじいさん(常田富士男)
おばあさん・鶴(市原悦子)



昔むかし…あるところに、心の優しいおじいさんとおばあさんが住んでおりましたそうな。

ある日の事…おじいさんが、山で柴刈りをしての帰り道…

沼の辺りで、鶴の鳴き叫ぶ声が聞こえました。

行ってみると…

1羽の鶴が、猟師の罠に掛かって苦しんでいました。

早速おじいさんは、鶴を助けてやりました。

鶴は、喜びを羽根いっぱいに表して、雪の空へと飛び去って行きました。
その夜おじいさんは、山での出来事をおばあさんに話して聞かせました。

「それはそれは、嬉しそうじゃった」

優しいおばあさんも、何だかとても幸せな気分になりました。

その時です。

トントン…トントン…と、誰かが訪ねて来たではありませんか。

誰でしょう…こんな夜更けに…しかも、雪の夜に…?

おじいさんは不審に思いながら、そっと戸を開けてみますと…

なんと…雪の中に、かわいい娘が立っているではありませんか。

旅の途中で、道に迷ったというのです。

優しいおじいさんとおばあさんは、喜んで娘を泊めてあげようと、家に招き入れました。
おじいさんは惜し気もなく薪を焼べ、おばあさんも温かいお粥を食べさせてやりました。

「本当にありがとうございました」

こうして話を聞いてみると、この娘には行くあてがないというので…

「のう…娘さんや、それならいっその事、ワシらと一緒に暮らしなされ…どうじゃ?」

優しいおじいさんの言葉に、娘は答えました。

「私も、こんな嬉しい事はございません。よろしくお願いいたします」
「おお〜〜そうかそうか…」

おじいさんとおばあさんは、たいそう喜びました。
さて…明け方にはまだ間があるというのに、娘はそっと起き出しました。

おじいさんとおばあさんのために、朝ごはんの支度をしようと、米びつを覗くと…

お米もお味噌もありません。

と、その時…

娘は、糸の束を見つけて、目を輝かせました。

そして、機屋(はたや)へ入って行きました。
やがて、締め切った機屋からは…

キイ…トンカラ…キイ…トンカラ…

という、布を織る機織りの音が流れ出しました。

そのうち、夜が明けました。

おじいさんとおばあさんが目を覚ますと、娘の姿はなく、布団だけがきれいに畳まれていました。

おじいさんとおばあさんが、不思議に思っていると…

「起こしてすみません」

機屋の方から声がしたので、見てみると…

娘が機屋から出て来ました。

そしてその手には、光り輝く美しい布を抱えていました。

「おお〜〜…なんと美しい布じゃあ…」
「本当に、美しい布じゃ…」
おじいさんとおばあさんが、驚いてその布を見つめていると、娘が言いました。

「どうぞ…これを売って、お米やお味噌など、入り用なものを買ってください」

おじいさんは、大喜びでその布を持って、町へ売りに行きました。

布は、高い値段で売れました。

おじいさんはそのお金で、お米やお味噌を買い、娘にはかわいい櫛(くし)を買って、お土産にしました。

その夜は、本当に幸せな夜でありました。

夜も遅くなったので、おじいさんは、そろそろ寝ようと思いました。

「さあて、楽しい夢でも見ようかの?」

ところが、娘は…

「おじいちゃん、おやすみなさい…私は、もう一仕事…」

それを聞いたおじいさんは、慌てて止めました。

「いかんいかん‼︎ 今夜はもうおやすみ…」

それでも、娘は…
「いいえ、私はおじいちゃんたちに、あの布を織ってあげたいの…いいでしょう? そのかわり、たった一つお願いがあります。私が機を織っているところを、決して見ないでくださいね…」
「なに…見てはならぬと?」
「はい…約束してください」
「約束…」

娘の顔には、何やら必死の面持ちがありました。

こうして娘は夜ごと、あの美しい布を一反ずつ織り上げていきました。

それを、おじいさんが町へ持って行くと、飛ぶように売れました。

しかし、3日…5日と経つうちに、娘は次第にやつれて、元気がなくなっていきました。

「せめて、もう一反だけ織ってあげたい…」

娘はその夜、あまりご飯を食べませんでした。

「さあ、おかわり」

おばあさんは、心配して言いました。

「いえ…もういいんです」

娘は、やっぱり食べませんでした。

それどころか、また機屋へ入ろうとするのです。

「もう一仕事して来ます…」

さすがのおじいさんも、娘を強く止めました。

「いかん‼︎ 今夜は休まにゃ、体に毒じゃ‼︎」

娘は、それでも機屋へ行こうと立ち上がりましたが…

「ああ…」

その場に、崩れ落ちてしまいました。

「ほれごらん…そんなに弱ってしまって…」

ところが、娘はフラフラになりながらも、必死で機屋に向かって行きました。

「もう一反だけ…」
それを聞くと、何故か2人は娘を止める事も出来ず…

ただただ、娘の身を案じて、途方に暮れました。

やがて2人は、娘の機織りの音を聞きながら、布団につきました。

が…

「おじいさん…何だか、機の音が弱って…」
「乱れて来たようじゃ…よし、見て来よう」
「娘との約束が…」

でもおじいさんは、娘の事が心配でなりません。

おじいさんは、娘との約束を破って、そっと機屋の戸を開けて、中の様子を見てみました。

「あっ…‼︎」

見ると…

機を織っているのは、娘ではなく、1羽のでありました。
鶴は、自分の体から羽根を抜くと、それを布に織り込んでいました。

最後の力を振り絞って、1本…また1本…

鶴は、すっかり弱っておりました。

そしてとうとう、鶴は機の前に倒れ込んでしまいました。

おじいさんは驚いて、鶴に話しかけました。

「おお…お前は……⁉︎」

鶴は、おじいさんの声に、はっと気づいたかと思うと…

みるみる娘の姿に変わって、おじいさんとおばあさんに言いました。
「はい…私はあの時、助けられた鶴でございます…」
「あの時の…鶴?」

そこで、おじいさんはようやく、娘の正体が分かりました。

「はい…命を助けていただいた恩返しをしようと、一度だけ人間の姿になる事を許されて、ここに参ったのです。でも、正体を知られてしまったからには…」

娘は悲しい顔をして、表へ走っていきました。

「娘や‼︎」
「私は、もうここにいる事は出来ないのです。いつまでも、おじいちゃんたちの娘でいたかったのに…」
「どうか、行かないでおくれ‼︎」

娘は表へ出ると、おじいさんとおばあさんに言いました。

「さよなら…いつまでも、お達者でね…」
娘はそう言うと、たちまち元の鶴に戻って、大きく羽ばたくと…

やがて、空へ向かって飛び立ちました。

「娘や…私たちの事を、忘れないでおくれ…」

おじいさんは祈るように、あの子の櫛を鶴に渡しました。
鶴は櫛を受け乗ると、2人に別れを惜しむように、一声…二声鳴くと、どことも知れぬ冬の空高く、飛び去って行きました。

しかし、おじいさんとおばあさんの心の中には、美しい鶴の姿がいつまでもいつまでも、消えずに残っている事でしょう。
おしまい。



いや〜〜…もうね、典型的な日本のお伽話って、いつ見てもいいもんですね照れ←水野晴郎かよ😅

調べてみると「鶴の恩返し」の初放送は1975年…ちょうど「まんが日本昔ばなし」の放送が始まって間もなくのお話でした口笛
ちなみに私は、再放送で見たのが最初でした〜〜って、ちょっとでも若いアピール😁←往生際が悪いわ🤣

「まんが日本昔ばなし」の初期の作品は、このような誰でも知っているようなお話が多かったように思いますニコニコ 


この話も有名すぎるので、解説するまでもないですね〜〜ウシシ

ただ、この「鶴の恩返し」…話の出所が、山形と新潟…は、まあ隣同士やから、話が伝わるのも分からんでもないですがキョロキョロ

なんで、遠く離れた鳥取まで伝わったのかが不思議です滝汗
鳥取で動物さんの話といえば「因幡の白うさぎ」しか知らんかった😅←島根という説もアリ☺️


ところで、昔ばなしのパターンとして、「桃太郎」「金太郎」など、男の子が主役の話は大抵、鬼やら魔物を退治して、最後は平和になりました〜〜めでたしチュー

といった話が多いですけど口笛

一方で、「かぐや姫」や「鶴の恩返し」など、女の子が主役の話は、最後に悲しいお別れをする話が多い気がしませんキョロキョロ?

ていうか、そもそも「鶴の恩返し」は、人間じゃなかったねウシシ鶴やし😅

勿論、ハッピーエンドの話もあるけど、どーにも女の子の話は、どこか物悲しいものが多いような…チーン

やっぱり、いずれは嫁に出さないといけないとかいう先入観ゆえ、必然的に悲しいお別れの話になってしまうのでしょうかねー

古い固定観念な気もしますがキョロキョロ

まあそれが昔のお伽話の美学なんでしょうかね…知らんけどチュー←知らんのか〜〜い🤣

昔ながらの「定番昔ばなし」…今後もまだまだ紹介予定です爆笑

次回は、鳥さんたちの由来についてのお話やよオカメインコ



それでは、本日はコレで🙇‍♂️
訪問が遅れております…毎度どーもすいませんアセアセ

明日もご安全に〜〜照れ
おーきにです〜〜ほなね〜〜バイバイチュー音符