盲腸が破裂寸前⁈ その2 | あかねとでんでん

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CASK遺伝子異常症だったあかねの事と
あかねが大好きだったでんでんの旅の記録です

ディーラーまで車で10分。紹介状を書いてもらってる間に9時50分になりました。「お母さん、ちょっとここで待っといて!車入れ替えてくるわ!」と言い残し病院を出ます。

 

時間通りにディーラーに着いて事情を話してすぐ代車を借りて病院に戻ります。代車はトヨタのコンパクトカーでした。これがまた体の自由が失われた母を乗せにくいことこの上ない。

 

病院へ戻ってなんとか母を押し込んでT病院へたどり着いたのが10時30分。

 

紹介状と問診でとりあえず血液検査と検尿、そしてCTを撮ることになりました。

 

え?検尿・・・?

 

体の自由が失われた母です。歩くことができなくなっているのでT病院で借りた車いすで移動しています。

 

誰がやるん?ぼく?

 

いやいやいや・・・。

 

多目的トイレへ連れて行き、どうしても無理やったら手伝うけど、まずは自分でやってみてくれる?とお願いして頑張ってもらうことにしました。その時がくれば覚悟を決めてやりますよ。でも、できればやりたくない・・・。

 

なんとか取れたようでほっとしたのも束の間、まあまあ床にこぼしてます。ま、それぐらいはお安い御用で代わりにトイレットペーパーできれいに掃除しときました。

 

ちなみにこの一連の検査ですが、あかねと一緒に散々回ってたところなのでそれぞれの場所は聞かなくても知ってます。ここで時間短縮できたところも後々効いてきます。最速で回れたのは良かったですねえ。

 

検査の結果・・・

 

「白血球の数が異常です。これは炎症が起こっているためで、その原因は盲腸です。普通は2~3mmの盲腸が少なくとも3cmはあり、腹膜炎を起こしてる可能性もあります。盲腸が破裂してしまうと命にかかわるので、今すぐ手術しないとダメです。すぐに外科へ行って下さい!」

 

え!脱水症状じゃないの⁈

 

点滴してもらって、できれば2~3日入院させてもらえたら良いなあと思ってたらそれどころじゃなかったようです。

 

「でも間に合って良かったやん。盲腸の手術やったら危険なこともないだろうし(危険でした・・・)」

 

ところが外科へ行ってみるとここでもトラブル発生。

 

普通だったらそのまま手術してT病院に入院という流れだったのですが、うちより更に重篤な緊急手術が直前に2件入ってしまい、母のオペはすぐにはできず、かといっていつ破裂するか分からない状況でこのまま様子を見るって訳にもいかないようで。

 

「近隣の病院にデータを送って、この手術ができる病院を探します!」

 

この時すでに午後1時。

 

ディーラーから車検が終わったとの電話がかかってきました。

 

「いや、それが母が緊急手術することになって動けないんです。明日でも良いですか?」

 

ところがなんと今借りてる代車が明日は別の人の代車になるのが決まってるそうで、どうしても今日中に入れ替えてもらわないと困るとのこと。

 

車検なんて今日じゃなくても良かったのに、よりにもよってこんな日を選んでしまうとは・・・。

 

いや、そもそもそんな危険な状態で自分の車で連れて行ったりして良いもんなのか?

 

「今のところ救急車での搬送を考えてます」

 

ちなみにその場合、ぼくは付き添いで同乗しないといけないそうです。

 

代車はT病院の駐車場に置きっぱなし。

車のキーは僕が持ったまま別の病院へ。

 

これは困った・・・。