真夏の夜の夢
ねぇ、君。
罪を背負う覚悟は、一体いつから持ち始めたの。
いつからそれが罪だと知っていたの。
罪があるから罰を受ける。
いつからそれが摂理になったのか、僕は知らない。
ほら、思い返して御覧。
君の記憶にもきっと、その瞬間の事は記憶にないはずだ。
ねぇ、何故。
億単位の年月で受け継がれてきた既成の罪と罰が、正しいと信じられているのか。
きっと僕一人が嘆いた所で意味を成さないだろうけど。
これも、ただの空論だから、きっと君は笑うのかな。
いいよ。
僕は君の笑った顔が好きだから。
話は元に戻るけど。
人は誰しもが、いつだって救われたいと願っているんだろうね。
勿論、僕もその一人で、君もその悲しみから逃れたくている。
罪、としてしまって、罰を受ける、ことが、本当に贖罪だと信じているのかな。
罰を受けた所で罪、も事実、も消える事なんてないのに。
苦しみ続ける事が、君が悲しげに目を伏せ続けている事が。
本当の救いに繋がっているの?
ねぇ、君。
いつになったら心から笑える日が来るんだろう。
僕が君の罪を許して、罰を否定した所で君は受け入れてはくれないんだろうけど。
救いに繋がっているのかもあやふやな道を、このままずっと歩き続けていくの?
もしかしたら、もしかしたら、だよ。
救いも、罪も、罰も。
何処にもないかも知れない。
そう信じたいだけかな、
でもね。
本当は知っているんだ。
君が悲しげに目を伏せている原因を。
本当の理由を。