会社の同僚とランチをした
彼は夫婦喧嘩の話を始めて
最後に彼は「奥さんは分かってくれない」と不満を言っていた
それはね あなたが奥さんに分かってほしいとコントロールしてるからだよ
だから奥さんは反発しているんだよ
それなのにあなたは 奥さんは悪い人と言っているんだね
私は心のなかでそう思いながら ただ黙って聞いた
私は話を聞きながら
こころの奥がなんとなく苦しくなっていた
この人は こんなに相手をコントロールしているのに…
離婚危機にはなっていない
もちろん 私はその人の一部分しか見ていない
それも ちゃんとわかっているけれど それでも
「なんで私は離婚危機なんだろう」
そんな 拗ねた気持ちが 心のなかに出てきた
そして気がついた
ああ そうか……
私はただ この夫婦を羨ましいと思っているんだ
コントロールしてても まだ夫婦として会話があって
ぶつかりながらも 関係が続いていること
それが ただ 羨ましいんだ
私たち夫婦は
もう2年もほとんど会話がない
私は何度も声をかけてきたけれど 彼の心のドアも 部屋のドアも いつも閉じられたままだった
相手をコントロールしていても、
それでも交流がある夫婦
それですら 私は羨ましかったんだ
そんな本音に気づき
そして 私の同僚は奥さんにわかってほしいと奥さんをコントロールしていて 奥さんは反発している その話を客観的に聞いていたら ふと頭の中に 2年前の旦那の言葉が浮かんできた
車のこと。
家のこと。
息子の学校のこと。
洗濯のこと。
俺はどれも好きじゃなかった
きみは自分の意見を優先した
そう旦那に言われたことを
私は 「私が悪かった」
「私は責められている」
そう受け取ってしまったんだ気がついた
私は全部 ちゃんと彼と話し合って 二人で決めたつもりでいたのに 何年も経ってから
「俺の意見は通らなかった」と言われて 一瞬で自分を責めてしまった。
だから私はあの時思ったんだ
私が変わればいい。
私が悪いんだから 私が変わればいい
私が頑張れば この家族は壊れない
そうやって 全部を一人で背負ってしまった
でも今日 同僚との会話で気づかせてもらった
旦那は きっと私を責めたかったわけじゃなかった
ただ 自分の気持ちをわかってほしかったんだ
彼の意見を大事にしてほしかった努力を見てほしかった
きっとそれだけだったんだ…
二年前 彼に言われたとき
「そう思ってたんだね」
「そうだったんだね」
「気づけなくて ごめんね」
そんなふうに私が受け止められていたら…… ここまでこじれなかったのかもしれない
そんな思いが 少しだけ胸をよぎった。
でも 当時の私はわからなかった 受け止められる器がなかった こころに隙間もなかった 境界線も知らなかった
彼が私に言った「許せない」という言葉も 私の心に突き刺さってしまった
「私が悪い」
「私は悪い妻 悪い母親」
「私さえいなくなれば」
そう 捉えてしまった
でも……あの言葉はきっと、
旦那は 私にわかってもらえなくてつらすぎて 苦しくて
その気持ちを伝えるために
出てきた きつい言葉だったのかもしれない
今ならわかる。
彼が私を許せなくても それは彼の課題 彼が私にわかってもらえないと感じて苦しくてそれは彼の課題
私が悪いからじゃない
私が彼の気持ちを片付けてあげなければいけないことじゃない
私は 完璧な妻でも母でもなかった だけど 私が悪いと思うことではない 私はわざと傷つけたわけじゃない
そう気づいた瞬間 たくさん涙が出た
なんの涙だろうと…
自分に聞いてみたいてみると もう一人の私が答えてくれた
「今まで、ずっと自分を責め続けてきたことが 本当はすごく苦しかった」
「もう、自分を責めなくていい」
やっと、
本当の意味で 自分を許せた気がする
私は2年間なにと戦っていたんだろう…
そんなことを考えてたら
戦ってた相手は自分たっだんだ 旦那じゃなかったんだ
そう改めて気づいた
旦那の苦しみは 私のせいだと捉えた私
それのせいで苦しみ それを克服してきた
自分の捉え方を変えるために
ここまで向き合いを続けてきただけだったんだ…
それがわかったらなんだか 拍子抜けしたような感覚 肩の荷が降りたような感覚 軽くなった感覚 心が空っぽになった感覚 そんなふうにいま感じている