「私は禰豆子と誕生日が同じである。」
それに気付いた時、それが娘のアイデンティティの8割を占め、そして娘に謎の自信を与えている。
そんな娘の誕生日、12回目の12月28日がやって参りました。
そして今年も誕生日の1週間前から始まる
「ママ!!もうすぐ、私の⤴︎??」
という圧迫面接。
というわけで今年もとても家族だけで祝うとは思えないパリピ感満載の飾りつけを娘が習い事に行っている間、スタートです。
大五郎(仮)も率先して手伝ってくれました。普段は喧嘩ばかりの大五郎(仮)だけど、なんだかんだお姉ちゃんのこと好きなんだな、と感動していると、
「これだけてつだえば、もしかしたらおねーちゃ、ケーキのなまえのチョコレート、はんぶんくれるかもしれない・・!!」
感動をかえせ
年に二回しか作らないケーキのクリームは今年もやはり分離しました。
飾り付け担当は夫と大五郎(仮)。毎年、デコレーションが派手になっていく・・。
そして最後、仕上げのチョコプレートを乗せる大五郎(仮)、
「おねーちゃ、これ、はんぶんくれないかな・・。」
とぼそり。そんなに・・?
あぁ・・今年はチョコプレート、2つ用意するの忘れてた・・。
「・・・・後でダメもとで聞いてみたら・・?」
「うん・・。」
何はともあれ娘誕生祭、スタートです。
「ハッピーバースデー トゥーユー♪
ハッピーバースデー トゥーユー♪
ハッピーバースデー ディア 娘~♪
ハッピーバースデー トゥーユー♪
おめでとう!!!」
願いを込めてろうそくを吹き消す娘。
フゥーーーーー!
フゥーーーーーーー!!
フゥーーーーーーーーーー!!!!
圧倒的肺活量不足・・!!!
なかなか消えないろうそくに今年は大人しくハラハラしながら見守っていた、とにかく火事が心配な火消し隊大五郎(仮)、思わず
「大五郎(仮)、けそうか?」
と提案するも、ろうそくを吹き消すことは本日の主役の何よりの責任と考える娘、
「だいじょーぶ!!」
と肺に残った最後の空気を絞り出した結果、無事消えました。
「おねーちゃ、すげぇ・・・。」
と謎の感動を覚える火消し隊大五郎(仮)。
さて、火消しと同じくらい本日の主役に大きな特権を与えるチョコプレート。
姉のお皿に盛りつけられた様子を見ていた大五郎(仮)、勝負に出ます。
「おねーちゃ!!チョコプレート、はんぶん、ちょーだい!!」
「え?ダメ。」
「ママーー!!ダメだったーー!!」潔い…!
それは・・残念でしたね・・。いや、でもほら今日の主役はお姉ちゃんだから・・。あんたの誕生日にもその時は来るから…。
そんな大五郎(仮)には代わりにこれをあげます。チョコプレートにメッセージを書いたイチゴチョコペン!!
「やった!!これだよ!!これ!!」
と何かに憑りつかれたかのように中身を舐めつくす大五郎(仮)に沸き起こるこの切ない気持ちはなんだろう・・。
最近オシャレにうるさくなり、朝洗面所を占領してはハードスプレーを前髪にかけまくり、前髪を凶器に変える娘への誕生日プレゼントにはベレー帽と手袋。
さてさて、娘にはもうだいぶ前に伝えていたことですが、今年で娘も12歳、干支も一回りして来年からは中学生。
という訳で、パリピ感満載のデコを施したキラキラ誕生日会は今年で卒業ということになりました。
あ、でも誕生日は来年もちゃんと祝いますよ?
因みに今年もデッキーサンタこと佐藤せつじさんから娘の誕生日にクリスマス&誕生日プレゼントが届きました。
娘には肌触りが人をダメにする癒しの猫クッション。
「ガチ可愛い!!ガチ癒される!!」
と同じセンテンスを繰り返し、クリスマスに引き続き壊れたおもちゃのようになる娘。
更に大五郎(仮)にも!!しかも大五郎(仮)の大好きなマイクラのおもちゃ!!
「大五郎(仮)にもプレゼント届いてるよ!!大五郎(仮)の欲しがってたマイクラのだよ!!」
「え?え・・?え?(ぱぁぁぁぁぁああああ✨)」
この日、終始影を濃くしていた大五郎(仮)でしたが、これには大喜び。
謎のダンスを踊りながら
「ダイヤモンドつるはし!?剣!?えぇぇえ!!
セキュビティ!!バンバン!!オイヤスティ!!セキュビティ!!バンバン!!イー!イー!
〇×△□※〇ッッ!!フェリー!!フェリー!!」フェリー?
といつもの常軌を逸した大五郎(仮)を取り戻しました。
せつじさん、本当にありがとうございました!!
「みんな、ありがとう!!」
とこの日終始ニコニコだった娘。
生まれた時は2050g、45センチと本当に小さくて、怪我や病気で入院を度々してしていた娘が今こうして元気でこの日を迎えることが出来たことに感謝。本当におめでとう。これからも元気であと、前髪スプレーは程々に過ごしてね。
普段は難しいお年頃全開の娘もこの日はお礼にと食べた食器を全て片付けたり、家のことを率先してやる姿に成長を感じるとともに、これ普段からしてもいいんだよ?と強く思う私でした。