この日はとても天気が良かったので、
そんな日は朝から大五郎(仮)の
「あそぼ!!あそぼ!!あそぼ!!」
と公園へと誘う16ビートが止まらない。
このままこの16ビートに精神を削られるか、
公園行って体力を削られるか、
二つに一つ……。
よしっ、公園に行くか。
外は正に初夏の空模様。
時折吹く爽やかな風が若葉を揺らして、初夏の便りをめいっぱい知らせてくれていました。
そんな便りに耳をすませながらワクワクするような少しこそばゆいような、そんな夏の始まりに想いを馳せる42歳の初夏。
夏が、やってくるんだなあ…
あんまりそこにいると毛虫ふってくるよ?」
…………………………。
一瞬で目ぇ、覚めたわ。
今日の風、生ぬるかったわ……。
湿気、凄かったわ…。
…………………………。
公園でひとしきり地獄の鬼ごっこをした後、ちょっとベンチで休憩。
はぁー、ちかりた…
と、ふと、大五郎(仮)の腕を見ると、なんと
蚊が。
いかん!!!ガッデム💢モスキート💢
バシィィィィィィイ!!
これはもうボールが飛んできたから避けました、くらいの自然反射で気がついたら大五郎(仮)の腕めがけて平手を振り下ろしておりました…。
何が起こったのか、呆然とする大五郎(仮)。
「ちっ…逃したかぁ…。
大五郎(仮)、蚊、逃しちゃっ…」
「ちょっとぉぉぉ!!
大五郎(仮)が何したっていうのよぉお💢!!!」
腕を抑えながら、信じられないと言った感じでブチ切れる大五郎(仮)。
まぁ…真顔と無言でという最恐の組み合わせで突然、腕を叩かれ、更に舌打ちまでされちゃあね…
大五郎(仮)、ごめんよ…蚊が…蚊がいたんだよ…。決してママが錯乱したとかじゃないんだ…。
あなた位の年頃の虫刺されはすぐに掻きむしっちゃってトビヒに闇堕ちしちゃうから…
「刺されたら大変だと思って…」
すぐにムヒパッチを買いに行きました。