今年は124年ぶりに2月2日が節分ということで、我が家の豆まきもちょっと気合を入れました。
いつもは鬼のお面+全身ヒートテックで鬼を召喚していましたが、今年は本格的鬼コスです。
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夜中のネットショッピングはあれほど危険だって言ってたのに・・。

更に声バレしないようボイスチェンジャーまで取り寄せました・・。
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私は子供たちをどうしたいんだろう・・。
しかし、この手の行事は我に返ってしまったら負けです。

豆まきの準備は万端です。毎年、豆まき過ぎて部屋中に散らばった豆がその年の大掃除の際ポロポロ見つかる現象を避ける為、今年はこんなスタイルの豆を用意しました。
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しかも子供は皆大好き、バズーカー付き。
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「あ!!ママ源泉徴収書、まだ取って来てなかった!!ちょっとポスト見てくるね!!戻ってきたら豆まきしようね!!」

とこの時期最も説得力のある動機で、私退散。

「うん!!鬼めっちゃくちゃにぶっ飛ばそうね!!」

・・・・・・大五郎(仮)・・言い方・・
言い方気をつけて。

「豆まき!!おにー!!」とはしゃぐ2人。
大五郎(仮)、保育園で作ったその鬼のお面、とってもよく出来ています。
2人共いい笑顔です。
ところで、娘さんあなた最近、なんでサングラス頭につけてんの?
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浮かれた2人を部屋に残し、私は外に出る振りをして寝室にてチェンジthe赤鬼。

変身完了です。
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………………何か?

ネバーランド在住の大人を本気にさせたらザッとこんなもんです。
あと、大事なことなので二回言いますが、この手の行事は我に返ったら負けです。

てかこれ、全然前見えないんだけど…
着方これであってる?
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目の位置がおでこにありました。

さあ、子供達よ!!思う存分このイカれた鬼を倒せぃ…!!

「ぐおおおおおお!!悪い子はいねえがぁ!!」
・・毎年何故か避けられないなまはげ化。

バンッ!!と部屋に入った途端、

「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」

子供達、大パニック・・!!

ひたすら断末魔の悲鳴を上げ私に音波攻撃してくる息子大五郎(仮)。
対して娘は
え?・・?これってどういうことだろう・・?え・・?ちょっと待って・・え・・?これってどういうこと・・??えっと……これってどういうことなんだろう…?勘違い…?
と顎に手を当てウロウロしながらぶつぶつと現実逃避。
勘違い…?
いえ、娘さん。あなたの目の前にいるのは紛れもない赤鬼です。
ですがあなたの本当に勘違いであって欲しいと現実逃避すべき事とは本来、その中身が41歳、2児の母という事です。正気の沙汰ではありません。

さぁ!!!豆を!!豆を思う存分ぶつけるがいい!!
そして、私が鬼コスしていることへの大義名分を与えたまえ……!!

…………………。
…………………。

………………??

えっと……あなた達、豆をぶつけてくれません?
今日は節分と言って季節の別れ目に邪気を払うとされている豆を鬼にぶつけて厄を追払い、福を呼び込む日です。
豆をぶつけてくれない限り、ママは退散の機会を失い、このままこの膠着状態がひたすら続くという地獄が始まります。

しかし、恐怖のあまり、豆の事などどこかに飛んでいってしまっている様子の2人。ディーサルウェポン、豆まきバズーカは2人の足元に転がってしまっている…。

「えっと…娘、大五郎(仮)…豆を…」
「うぎゃゃゃゃぁぁぁぁぁぁああああ!!」
「え?どういう事…?これってどういう事なの…?」

「いや、だから…豆を…」
「ぎゃぁぁあ!
しゃべるなぁぁぁあ!!」
「えっと…ママは今外だから…え?これってどういう事…?」

「豆を、まい……」
「きゃぁぁぁあ!
ばかやろぉぉおお!!」
「え?え??まてまて…これは一体どういう事なんだろう…?」
……。
頼む…!!
豆を撒いてくれ……!!

声バレしないようにと仕込んだボイスチェンジャーがまさかの仇に…。
もう私の声は2人には届かない…。
大五郎(仮)は錯乱し暴言を吐き続け、娘は考察し現実から逃げ続ける…。

こうなったら…仕方がない…
私はサッと落ちていた豆を拾い、渾身の力を振り絞って自分目掛けてぶつけました。

「ぐわぁぁあああ!豆をぶつけられると力が抜けるぅーー!!」

…………………………………。

未だかつてこんなに悲しい一人芝居があっただろうか…。

しかし、この捨て身の作戦が功を奏し、2人は落ちていたバズーカを拾い上げ豆を充填すると
「どりゃぁぁぁあ!!!」
と全力の豆まき。

「鬼はぁーー!!外ぉぉぉぉお!!!」
「ぐわぁぁあ!!」
「鬼めーーー!!!あっちいけー!!」
「ぐわぁぁぁ!!!」

よし、もうこの辺でいいだろう。
さて、ここからが先、ママが一番言いたかったことを言います。よく聞いてくださいね。

「ぐぅ…!今日はこの辺で退散してや……」
「どりゃぁぁぁあ!!このバカ鬼ぃいい!!くらぇぇぇぇぇ…!!」
「る…いい子にし……」
「あなたは一体何なの!?これってどういう事なの!?」
「……いい子にしてな…」
「猪突猛進ーーー!!!」

ぐふぅおぉぉお……!!

……大五郎(仮)…てめ…思い切り頭から鳩尾に向かって猪突猛進しやがったな…。あとあなたさっきからちょいちょい大分酷いこと言ってますけど、鬼だって傷つきますからね?

「よしっ!!やっちゃえ!!大五郎(仮)…!!」
貴方もです。

このままだと後々残る怪我を負わされそうなので、
「いい子にしてないと来年も来っからなぁぁ!!」
と超絶早口で捨て台詞を残し、素早く退散。

「やったぁ!!やったね!!大五郎(仮)!!」
「やったね!!おねーちゃ!!」

とハイタッチする声が背中に響きました。
……あんたら……覚えとけよ……💢

痛む鳩尾をさすりながらサッと着替え白々しく部屋に戻る私。 
「ママァ!!今鬼がきたんだよ!!」
と嬉々として報告してくる2人を想像していたが、
なんの反応もない…。
あれ?と2人を見ると完全に憔悴しきっている。

「ど、どうしたの?」 
「あ、ママぁ…さっき本物の鬼がきたんだよ…。」
と虚に報告する娘と息子。

さっきまでのこの笑顔が
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こうである。
………………汗。やり過ぎたかな?

さて!!この後はお楽しみの恵方巻き丸かじりだよぉ!!今年もちよだ寿司で予約した恵方巻きだぞォォォォ!!!

「「やったぁぁぁあ!!お腹すいたぁ!!」」

…………あなた達が心配になる程単純で良かったです。
今年の吉方は南南東だそうなので、そちらに向かって「わっはっは!!」と笑いながら……
「「いただきまぁぁす!!!」」
食べましょう……。
ママの話は最後まで聞きましょう。
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今日の食後のデザートはさっきの豆です。
健康を願って歳の数だけ食べましょう。
……大変美味しい豆だが、毎年食べるのがキツくなってきている歳の数…。
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41個…一度に食べるのは危険なので少しずつ食べてはいるが相変わらずこの手の豆の飲み込むタイミングが分からない。

ふと娘が
「ママ…さっきはポストにいたんだよね?」
と疑惑の眼差しを向けてきた。
もうこうなったら最後までシラを切り通す。
「え?そうだよ!ほら!!これ、源泉徴収書。」
抜かりはありません。
「……これは、一体どういう事なんだろう……?」
そして、再び始まる娘の考察。
あんた、今日一日で一体何回それ言うの?
「ママも豆、ぶつけたかったなぁ。2人とも、鬼、怖かった?」
と茶番を続ける私に2人、渾身のドヤ顔で

「「ぜんっぜん怖くなかったよw」」

うそつけ。

皆様に福はうちぃ!