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一年前の今頃、学校のテストでは常に下から数えた方が早かった娘が突然こんなことを言い出した。

「日本で一番頭のいい大学に行きたい!!」

・・・・・・・・・・は?

あ、ごめん、え?なんて?どうした、急に?
日本で一番頭のいい大学となると「東京大学」ってことになりますが・・。

「じゃあ、東京大学行く!!」

どんな逆境においても志だけはエベレスト。

……娘、残念ながら東京大学は「じゃあ、」で行けるような場所ではない…。
ま、まあ、東大はともかくとして、本人がやる気になっているなら・・。目指せ!!平均点!!

よし、どうせならプロの手を借りよう。学校とプロとの協力タッグだ・・!!

「塾、行ってみる?」

「うん!!!」

という訳でこの一年ほど塾に通っている娘。
塾での初めてのテストでは問題用紙に答えを書いてしまい、解答用紙がまさかの白紙だったり、二度目のテストの時は記号で選べ、と書かれているのに記号を埋める欄に超小さい文字で無理くり文字を入れていたりして逆によく入れたな、と関心したりした。「何リットルですか?」の問いには「何個。」で答え、「何kgですか?」の問いには「すごく重い。」と答えていた娘。塾の先生もさぞ腕が鳴ったことだろう。

塾と学校の先生と娘の努力のお陰で今では授業にもついて行けるようになり、勉強も楽しいそうだ。
だが、まだまだ決まった時間に勉強はしないし、すぐに好きなことを始めてしまう。なんて思っていたところに先日、娘の通ってる塾の個人面談があり、こんな話を聞きました。

「実は娘さん位の年齢は時間の概念や優先順位がまだしっかり出来ていないんです。女の子で早くて12歳位、男の子で14歳位からようやく時間の概念が完成してくると言われているので、今何時から何時まで勉強と計画を立てても中々難しいと思いますが、それは当然のことなんです。それよりは帰ってきたら勉強等、何かの行動の後に習慣づけてあげる方が定着していきます。
私達も忘れてるだけで子供の頃は時間の概念や優先順位なんてなかったんですよ(笑)」

た、確かに…。子供の頃なんて時間というより暗くなったら帰る、みたいな感じで遊んでたもんなぁ…。ただただ本能のまま生きてたよ…。

「それから、優先順位の概念もまだ確立してませんから、今はテレビ観ることより勉強の方が先だと言われても中々納得出来ず、癇癪起こすこともあります。勉強というのは本来、するものじゃなくてしたくなるものなんです。この頃の子供は特に強要を嫌いますから「勉強しなさい!」と言われ続けると逆にしたくなくなってしまうんです。」

わぁ…めっちゃ言ってしまってる…。
自分の子供の頃を棚どころか天井に上げて…。

「なので、子供が勉強をしたくなる有効な方法が、ホームワークなどをした後、すぐにその場で親が丸付けをして、合ってるところをめちゃくちゃ褒めること、なんです。そうすると子供は勉強する事に興味が出てきます。褒められればやはり嬉しいですからね。間違ったところはその場で一緒に修正をするだけで決して責めないでください。言われなくても本人は悔しいでしょうから。丸付けは勉強した熱のあるうち、すぐにやるのがポイントです。時間が経つと忘れてしまいますから。
あと、音読は物事の理解を深めるのにとても有効な手段なので毎日行ってみてください。
これから内容も難しくなってきて娘さんも嫌になることがあると思いますが、勉強は毎日の積み重ねで脳に定着していくものなので。逆に定着してしまえばこっちのものです。自転車とか一度乗れるようになるとしばらく乗ってなくても乗れたりしますよね?それはしっかり自転車の乗り方が定着してるからそれまでのように練習してなくても乗れるんです。それと同じです。」

なるほど…。目から鱗どころか魚。

早速宿題のあと、即丸付け開始!
よーし!正解には盛大に褒めるぞぉー!もうお祭りかってくらいにな!!

ふむふむ……!!
なるほど…….。

先生…!
丸が1つも付けられなかった場合はどうすればいいですか…