息子大五郎(仮)にもやってきました。
なんでもひとりで出来るもんシーズンが。

トイレだって「ひとりで出来るもん!」
私がズボンを脱がせようものなら
「やめぇーー💢自分でやる💢」
と激しく抵抗。
「だって漏れそうなんでしょ?」
「でも自分でやるのーー!!」
息子の中で今最も大事なのは漏れることより自分でやることなのだ。その順位は例え発射3秒前であろうと、揺るがない。
……頼む…!急いでくれ…!!

「脱げた!!はい!ママ!トイレへ!!」
便座がまだ少し高い上に補助する台もないのでここからは私が素早く抱っこしてゴートゥー便座。
しかし……、

「あ!出ちゃった…。」 

大体5回に1回は便座まで間に合わず、息子のおしっこは綺麗な放物線を描き私のズボンへ…。

…………………………。

「ほら〜、ママが早くしないからぁ〜。」
………………私が悪いのか…? 

お風呂だって「ひとりで出来るもん!」
私が服を脱がせようものならシャーーー!!と威嚇が凄い。そして脇を固めてロック。
まぁ、大人なら秒で脱げる服を何分もかけて脱ぐのも微笑ましい。特に毎回服の首が抜けなくて顔がストッキングかぶって上に引っ張ったみたいになるのが、面白…微笑ましい。あと「脱げたぁ!」って超絶ドヤ顔で浴室に入って行ってますけど、毎回靴下脱ぎ忘れてますよ?

髪だって、体だって自分で洗うんだ!!

うっかり息子のアカスリを泡立てようものなら
「ぎゃあーー!自分でやるって言ってる💢」
と滑りやすい浴室で地団駄を踏むという危険行為に走るのでとにかく私は見守るしかない。
分かってる…あなたのその自立心、大変立派だと思う。その心ちゃんと育てたい…育てたいのだが…
目の前にはポンプから直接ボディーソープを塗りたくっている息子大五郎(仮)の姿が…。
それ、少量でも十分に泡立つ家計に優しいボディーソープなんです。だから、そんな量を体に塗りたくったらしたら……
私の声も虚しく、シャワーで一気に流す息子大五郎(仮)…。

泡…泡…凄い泡………。

まぁ、そうなりますよね…。
てか、全然洗い流せてないんですけど…
と息子からシャワーをもぎ取り洗い流そうとした途端…

「じ💢💢💢で…💢」

息子は静かに怒るタイプ…。
めっちゃ怒ってるやん……。

ボディーソープのせいで摩擦力ゼロの浴室…暴れられたら私もただでは済まない…。

まだボディーソープが体に残ったまま、お次はシャンプー。
やはりシャンプーも直接ポンプから頭へ猛プッシュ…。2、3回クシュクシュしてからシャワーへ。
……全然洗えてないうえに、全然流せてもいない…。これでは流石にまずいので、ここから始まるお前はマリオネットだ、作戦。
「おおー!自分で洗えるなんて凄いじゃないー!あ!でもまだここに泡が残ってるよー?」
「え?どこ?」
「ここ、ここ!!(ゴシゴシゴシ!!)」
「やめて!自分でやるの!」
「何にもしてないよ?ほら、自分で流せる?」
「流せる!」
「あれ?ここにもまだ泡が残ってるよ?」
「どこ?どこ?」
「ほら、ここ!ここ!!(ゴシゴシゴシゴシー!)」
「…なにしてるの?大五郎(仮)、自分でやるって言ってるよ?」
「なーんにもしてないって。さぁ、自分で流してくれる?」
「いいよー!」
これを何度か繰り返してようやく洗髪完了。

「ママも頭ぱっと洗っちゃうから先に入って待ってて?」

そして、洗髪し終わった私の目に飛び込んでくるのはいつも身に覚えのない泡風呂浴槽…。
息子の身体にまだまだ残っていたボディーソープがお風呂の中で泡立って凄い……。

…………………………。

息子さん…あなたのその自立心は立派ですが、その陰で毎回ボディーソープとシャンプーの減りが異常に早く、更に毎回お風呂を入れ直さなきゃいけないので家計を圧迫しております。

どうでしょうか、もう少し、私にあなたのお世話をさせてはもらえないでしょうか…??

「じ・ぶ・ん・でっ💢」