まもなく3歳になろうとしている息子大五郎(仮)だが、絶賛魔の2歳児覚醒中。

今いつだって世界の中心でNO!を叫びたい魔王大五郎(仮)の朝はすこぶる機嫌が悪い。
中々起きない息子に「降り注げ!幸せホルモン、セロトニン!」と勢いよくカーテンを開けて起こそうものなら「まぶしぃぃぃぃい💢」と目を抑え「めがぁ…!!めがぁあ…!!」とベットでのたうち回る…。

ムスカ大佐か。

一頻り暴れた後、ようやくのっそりのっそりとベッドから降り、目を据わらせたまま、お気に入りの毛布を肩にかけ、ゆっくり、ゆっくりとリビングへと向かう。
……子供って日の出と共に起きちゃうものなんじゃないの?今からそんな昼夜逆転した干物男子みたいでどうすんだ…。
そして、定位置のクッションにドカッと座ると2歳児とは思えないガッサガサの寝起きボイスでボソリ。

「アンパンマン 、みるよ。」

……………。

「アンパンマンは8時からだよ?」

すると「なんでだぁぁぁぁぁぁ!!!」と床に突っ伏し頭を抱えて絶望する息子大五郎(仮)。
…あんたのそれには目を見張るものがある。
あなたにだけサスが掛かって見えるもの……。

そんな大五郎(仮)は隙を見つけちゃあ、お菓子の入っている戸棚からちょいちょいおせんべいを勝手に取り出して食べている。まだまだここは開けられないだろうと高を括っていましたが、子供の成長は光の如し…。

「あ!また食べてるなぁ…!」
と私に見つかるや否やおせんべいをスッとポケットに隠し
「食べてないよ?」
と惚ける息子大五郎(仮)。
「……口の中見せてごらん…。」
「あ、ちょっと待ってね。もぐもぐ、ゴックン。はい、どうぞ!あーん」
…………何故人は分かりきった嘘をつくのか。

「いいですか…?ここから勝手にお菓子を取ってはいけません。ご飯前に食べてはいけません…。おせんべいをポケットにしまってはいけません…。」と静かなる雷を落とす私に「わかったよぉ〜〜!!」と床にズザァーッと突っ伏しサスを浴びながら嘆く息子大五郎(仮)…。

その数日後、いつものように定位置のクッションでアンパンマンを観ていた息子大五郎(仮)。
今日は随分大人しく観てるなぁー。と思っていましたが、そういう時は大抵ロクでもないことをしている時。よく見ると、なにやらくちゃくちゃ口を動かしている…。これはまさか…!
様子を観に行くと不機嫌そうに足を組みスルメを齧っている息子大五郎(仮)が…。

ガラ、悪っっ…!!!
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実はお菓子の隠し場所には子供スルメなどを代わりに入れておき、他のおせんべいなどのお菓子は別の場所へ。
親の目を盗んでしめしめ、お菓子の隠し場所、開けちゃったよー!さぁ!おせんべ!と思ったらスルメと昆布しかなくてテンションただ下がったのは分かるけど、ガラ悪過ぎない?
「ちっ、スルメかよっ…!」感半端ないんだけど…。

しかしそんなスルメも後日少しずつ、こっそり減っていました…。