座右の銘が「風の向くまま、気の向くまま。」な父を一言で表すと「自由」。
↑写真は2年前のものです。
今は大人しく家で趣味の畑仕事に勤しんでいるが、いつも家に来る時は基本、色々なものが追加され、そのまま月まで飛んでいきそうな進化を遂げた、相棒ハーレーダビットソンを必要以上に唸らせ、突然やってくる。大体駐車場で落ち合う父はサングラスに全身革に覆われていて、父でなければ間違いなく目を合わせたくない人種と化しています。そしてその革ジャンの内ポケットにはびっしりとベビーせんべいが詰まっていて、孫用にというが、父はちょいちょいそこから小腹を満たすため取り出しているということを私は知っている。何故なら待ち合わせの駐車場に行くとハーレーに片足を乗せ、グラサンをかけたままベビーせんべいをバリバリと食べている姿をちょいちょい見かけるからです。
そして孫達を見つけると、孫めがけて父、まっしぐら。全身黒ずくめの革ジャングラサン男が「じぃじだぞぉー！」と叫びながら自分めがけて飛んでくる…普通ならママ！セキュリティー！といったところだが、娘や息子も慣れたもので手を伸ばし喜んでいました。
その後は大体、「腹減った。ラーメン食うべ。ここに来たらあのラーメンだよ。」とそのまま近所のスーパーのフードコートにある一杯380円と言うデフレを貫くラーメン店でいつもの餡掛け野菜ラーメンセット（チャーハンもついて600円）を食べに行きます。
その後は大体、「腹減った。ラーメン食うべ。ここに来たらあのラーメンだよ。」とそのまま近所のスーパーのフードコートにある一杯380円と言うデフレを貫くラーメン店でいつもの餡掛け野菜ラーメンセット（チャーハンもついて600円）を食べに行きます。
そして「美味いなぁ～！なんでこんなに美味いのにこんなに安いわけぇ！？」などと民謡で鍛えたご自慢の声量をフードコート内に轟かせ、ご機嫌この上ない。ただ時々、「なんだ…？なんか、いつもと違ぇなぁ…なんだ…？」とぶつぶつ言いながらテンションが上がり切らない時がありますが、そういう時は大抵、いつもの餡掛け野菜ラーメンを頼んだつもりで普通の野菜ラーメンを頼んでいる時です。
麺も食べ切り、スープもほぼ飲んで、セットのチャーハンも食べ切ったところで「っ！！んだよ！餡掛けって頼んだのに、餡がかかってねぇーじゃねぇか！！」と嘆く父。
…えっ…今…！？
「なんかおかしいとおもったんだよなっ、餡、忘れてんだよっ、父ちゃんはよぉ、なんでも餡がかかってるのが好きなんだよっ、これじゃただの野菜炒めだよな、餡、忘れてんだよっ、なんかおかしいとおもったんだよな…」
「なんかおかしいとおもったんだよなっ、餡、忘れてんだよっ、父ちゃんはよぉ、なんでも餡がかかってるのが好きなんだよっ、これじゃただの野菜炒めだよな、餡、忘れてんだよっ、なんかおかしいとおもったんだよな…」
お父さん…それは餡掛けを頼んでないからです。
父はあと10回位「餡がかかってなかったんだな。」を繰り返し、「でも、安いからしょうがねぇんだよ、こういうのは。そういう時もあんだよな。そうか、餡がかかってなかったのかぁ…なんかおかしいと思ったんだよ、俺ぁ。」と自分に言い聞かせていました。
もう一度言います。お父さん、それは餡掛けを頼んでないからです。
それから父は「夕食、食べて行けばいいのに。」と言う私の再三の申し出を「バイクのライトが上向きだから。」とハーレーをよく知らない私には？な理由で断り、孫と数時間遊んだ後、いつまでもいつまでもいつまでもハーレーの爆音を轟かせ帰って行く…というのが、父、我が家訪問のルーティンです。
そんな今年73歳とは思えない父の大好物、カツオを父の日にと送ると最近始めたLINEが返ってきました。
早速使いこないしている父…。
四葉のクローバー…？
とにかく元気そうで何よりです。今年上半期は中々会えなかったけど、色々落ち着いたら父を連れて美味しい魚を食べに旅行にでも行きたいと思います。
因みにこないだ掃除をしていたらこんなものが出てきました。
うち猫飼ってないのに…と始めは頭に？を巡らせていたましたが、思い出しました。何年か前に父が、「コレ、おもしれぇぞー！」と言って娘に買ってきたものでした。
………パッケージから発せられる主張を察するに…お父さん…これって……猫用のおもちゃでは……？
と思ったが、父には黙っていました。
今更ながらですが、これを娘息子に使ったらめっちゃびびられました。
とにかくお父さん、いつもありがとう😊