うちの家系はとにかく毛量が多い。娘を三つ編みにしようものなら、しめ縄の様なありがたい重厚感が出てしまう。
息子に至っては髪は上に伸びるもの。髪自身が何かしらの意思を持っているかの様に重力に逆らい上へ上へと伸び、常にスーパーサイヤ人。
なので、娘も息子も生まれる瞬間の助産師さんの言葉は「髪が凄い!」だったし、初断髪式は1歳未満と早かった。にも関わらず、立派な筆が各2本ずつ出来ました。
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↑娘。生後3ヶ月くらい。
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↑息子。4ヶ月くらい。なんでこうなる…?
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↑因みに私も爆毛でした。生後2ヶ月くらい。

 そんな爆毛姉弟、前回結構短くしてからそんなに月数経ってないのに、もう髪が重みを増してきて、息子なんか黒いヘルメットでも被っているかの様です。若しくはウォーズマン。という訳で、この日は意を決してお家のお風呂場でレッツ、散髪!

いつも私が切っているので今回が初めてと言うわけではないが、毎回初めての様な緊張感…何故なら息子大五郎(仮)が毎回違った動きを見せ、ギャン泣きするまでの時間が読めないからだ…今回も散髪三種の神器、スマホ、お菓子、ハサミを用意し、いざ!

 スマホでドラえもんを見せながら、手にはみんな大好きポテトチップス。普段はあまり食べさせないのだが、これで動きが抑えられ、頭が守られるならやむを得ません。
とにかくスピードが勝負。本当はバリカンを使って一気に行きたいところだが、毎回、アタッチメントを使いこなせないにも関わらず、何故かてっぺんからスタートさせてしまうので、いつもてっぺんを禿げさせてしまう…
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↑前々回の失敗例。
更にバリカンの刃に髪を巻き込んでしまうのか、それが痛い様で、息子大五郎(仮)は決してバリカンを許さない。
なのでここ最近はもっぱらハサミと毛量対策には欠かせないすきバサミでカッティングするという中々無謀なことをしています。

大五郎(仮)には事前に髪を切ることを伝え、了承も(ポテトチップスで釣って。)得ているのだが、散髪ケープを掛けられたあたりから不安が隠しきれない様子。何度も「やめよっか?」と提案してくるが、ここまできたらもう後戻りは出来ない。したくない。
「絶対痛くしないからね。」という私の言葉にも一切信用ゼロの一瞥をくれる息子大五郎(仮)。
とにかく第一のタイムリミットはドラえもんの前半12分。まずは長くなった髪をガツガツ切っていく。なにせ量が多い上に髪も太くて硬い。まるで松の枝を伐採しているかの様だ。ある程度長さを切ったら後は量を減らす作業へ。爆毛の味方、すきバサミを使って一心不乱に髪をすいていく。
…すいてもすいても一向に減った様に感じないなぁ…などと思っていると突然息子が「ポテチュップ!たべられ⚪︎×△□!!!」と後半語彙を乱しながら手にしていたポテトチップスを力一杯壁に投げつけ出した。驚いて見やると息子は拳を握りしめ

「髪がポテチュップにぃ…💢」

と声を絞り出しながら怒りに震えていた。

…本当だぁ…ポテトチップスが髪だらけだぁ…

よく見るとポテトチップスを食べる為、散髪ケープから出ていた右腕はすきまくった髪に包まれ、ワイルド感が半端ない…てか、怖っ…

いかん…今機嫌を損なわれては、中途半端に毛量をすかれたトラウマ必至のDQNヘアースタイルになってしまう…

取り敢えず、新しいポテトチップスを口に放り込み、後でいくらでも食べさせてあげるから、と息子を言いくるめ、私はありとあらゆする息子への褒め言葉を撒き散らしつつ、ちょっとでも機嫌が下降しそうになろうものなら「チャンカチャンカチャンカチャンカ」と謎の阿波踊りもどきを披露したり、変顔10連発をしてみたり、ドラえもんをしんちゃんで歌ってみたをしてみたり、ちょっとお金とってもいいんじゃないかと思う程のパフォーマンスの数々を繰り広げながら散髪を続行。

気になるちょいちょい飛び出てる髪はあるもののなんとか無事に散髪することが出来ました。
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ぐったり…

この後は娘の散髪だったが、さすがに8歳ともなれば予期せぬ動きでこちらをビビらせることなくカットできました。ただ、毛量凄っ…めっちゃすいたわぁ…
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2人の切った髪の毛でゴミ箱がいっぱいになりました。怖っ…
3FnQCchq36.HEICそして、また2ヶ月後かぁ…
パフォーマンス、磨いとかなきゃな…