ども。
今から25年くらい前かな。
相鉄の確か延伸告知のCMを制作した。
その時は制作のアシスタントでどういう経緯で
この仕事が来たのかすら覚えていない。
二子玉の先の全く栄えていない僻地にディレクターと二人で
小さなカメラを持参して電車が走っている様子を一日中撮影した。
まるで学生の自主映画のような地味な作業。
平日の午後は電車の本数も少なく待ち時間にタバコを吸って
ディレクターと他愛もない話をして時間を潰していた。
予算もなかったんだろうな。
編集もこのディレクターが担当して自分は最後まで立ち会った。
色補正やBGMがついて、小洒落たフォントのコピーが入ると
見違えるようにスタイリッシュで躍動感のある映像になった。
クライアント試写でも修正はなくプロの仕事を目の当たりにした。
相鉄に乗ったのはあの時が最初で、以降乗っていない。
でもこれを観たら何だか娘と乗ってみたくなったよ。
諸事情もあってあえてアナログにしたんだろうが
合成も綺麗に仕上がっている。
この現場に入りたいとは思わないが映像制作は
大変な案件ほど終わってみれば楽しい思い出となる。
映像に代わる何かがこの先見つかるのだろうか。
五十にして四十九年の非を知るとならないよう
天命探しに精進したいものだ。
そういやぁ岸田さん襲われたな。
同日に戻って床屋に行く余裕があれば大丈夫だ。
ただ今度はここで待ち伏せされないように注意しろよ。
では、良い余生を!