ども。

 

 

過去の2回を読み直してみると随分と雑な文章ではあるが

その時の感情がそう書かせたのだろう。

気を取り直して最終章へ。

 

 

 

さて困った。

ポンコツ編集スタッフのKさんに7日間無駄に消費され

土日を含めた2.5日で何とか形にしなければいけない。

 

 

「もしもしRさん?元気?」

 

 

「おつかれさま〜元気じゃないよ〜

 今朝起きたら痛風が再発しちゃってさぁ...」

 

 

「あらあら、じゃあこの土日は出歩けないねぇ

 ところでさ、ちょっと相談があって・・・」

 

 

 

前職から数えて20年以上の付き合いがあるRさん。

彼もディレクションと編集を行うクリエイターである。

今日までの経緯と概要を伝える。

 

 

 

「・・・で、いつまでにやればいいの?

 俺、明日は用事があって動けないよ」

 

 

「痛風で動けないんじゃなくて?笑

 日曜夕方に途中経過見せてもらえると助かるなぁ〜

 自宅まで行くからさ、そこで詰めて仕上げてもらえると...」

 

 

「えーーーーっ、1日半でやれっていうの?

 とりあえずやってみるから手元にある初稿映像送って」

 

 

気持ちよく、快諾いただけた。

最初から彼に依頼しておけば、って話は結果論。

そもそもこの案件自体が同僚の代打である以上、

担当の意向はある程度は受けて進めるのが暗黙の了解である。

筋を通した結果、首がギュウギュウに締まったのは仕方ない。

 

土曜日は俺もゆっくりさせてもらって、日曜夕方に訪問した。

足が痛いだろうからタバコととドリンク類を持参して18時現着。

痛風雑談から本題の試写へ。

 

 

 

1箇所だけ色調整してもらう以外はパーフェクト。

 

 

さすが専門学校の臨時講師を受け持っているだけはある。

スキルをフル活用して驚きの短時間で完コピ+αをやってのけた。

これがフリーランスで仕事を続けているプロってやつだろう。

 

Kさんが作った編集データを頼み込んで貰って

それを引き継げばもしかしたら時短になったかもしれない。

(Kさんからは渡したくないのか、組み直す方が大変と言われていたが)

 

しかし彼が対応できなくなった以上、もう完全に自分の案件である。

こんな緊急事態にオカルト話をしている場合ではないが「物には魂が宿る」

だとするならば手垢のついた運気が下降している編集ファイルなどは使いたくない。

もしかしたら提出の時間を守れない可能性もあったが、

そこは腹を括って自分の筋を通すべきだと判断した。

 

 

 

なんかさ、こういう信念がヨレてしまうと

自分がやっている意味とか価値が全く見出せないのだ。

Rさんには緊急対応でもしかしたら無駄な負荷をかけたかもしれないが

そこは南無三で数年後、酒の席での笑い話として許してもらいたい。

 

こうして予定通り週明けに初稿映像を提出することができ、

代理店担当者から指摘されることなく、クライアントへ展開された。

綱渡りではあったが、渡きった。

 

 

では、良い余生を!