希望をあてにするな〜ホープマーケティングの罠〜 | 「好き」を仕事に!47歳で脱サラ起業した元エンジニアのブログ

「好き」を仕事に!47歳で脱サラ起業した元エンジニアのブログ

エポキシレジンアートに魅せられ仕事にしてしまいました。
個人で好きなことで勝負できる時代、挑戦する人を応援します。

たまに投稿するマーケティングのハナシです。

沖縄から帰る飛行機がなんと4時間遅延・・・

海外のトランジットかよ!とツッコミを入れたくなりながら、
LCCだし、こういうリスクはあるよな・・・
と冷静さを取り戻し、この文章を書きました。

ついでにウェビナーのシナリオと
LPもひとつ作りました。

まわりがザワザワしているところって、
かえって集中力が高まったりしますよね。

ということで本題です。

 



【ビジネスでは希望に頼ってはいけない】

何かしらの商品やサービスを売るときに、
「希望」だけに頼ると大変よ、という話です。

まず、「希望」という言葉で私が思い出す本があります。

ヴィクトール・フランクルの「夜と霧」という本です。
ナチスの収容所から生き残った著者が
当時の様子を生々しく綴った名著です。
そこには、生き残ったのは、強い者でもなく、
賢い者でもなく、「希望を捨てなかった者だけ」だった、
とあります。

収容所で「クリスマスに解放される」という噂が流れて、
それが単なる噂で実現しなかった直後、
希望を持てなくなった多くの人がバタバタと亡くなったそうです。

このように、内容はかなり衝撃的ですが、
考えさせられることがたくさんあるのでオススメの本です。

で、タイトルの「希望をあてにするな」ですが、
もちろん、希望を持つな、ではありません。

希望を失ったら、行動する意欲も全てなくなるので、
それは絶対に持ち続けなければいけません。

しかし、ビジネスにおいて、
希望「だけ」に頼ってもまたいけない、ということです。

簡単に言うと、ちゃんとした集客導線を作って、
購入までの流れを設計せずに、ただやみくもに発信して、
いつか誰かに売れることを望む、というのは結局、
運任せ、人任せ、であり、
いつまでたっても先行きが見通せないよ、
ということです。

これを「ホープ(希望)マーケティング」といいます。

誰でも、いい商品やサービスを作ったら、
希望に満ち溢れている状態になります。
この商品が必要な人に届けられたら・・・
と思うとめちゃくちゃワクワクしますよね。

それはもちろんいいんですが、どこで誰に、
どうやって売り続けるか、ちゃんと計画できてますか?
ということ。

「どうやって売るか」ではなく「どうやって売り続けるか」
と書きましたが、実はココもめっちゃ重要です。
このことについては後から書きます。

ここから先は個人のオンラインのサービスや、
「立地」で勝負できないスモールビジネスについてのこと、
として読んでください。

ちなみに実店舗などは、商品が良くて、
良い「立地」があればそれだけで勝負できます。
ただ当然コストもかかるので、それと売上との兼ね合いですが。

話を戻します。

希望に満ち溢れた状態で「こんなサービス始めました!」
と発信するのはいいですが、
それだけでお客さんが殺到して売れるかどうか。

売れる場合もあります。

でもそれは、そこまでの信頼残高の積み重ね
(応援してくれる人の数)や、
期待感の演出、潜在的な顧客を多く持っている、
など、いくつかの条件をクリアしている場合です。

そしてそれは、実は全てマーケティング理論で説明できることで、
つまり意図せずともちゃんとホープマーケティング以外の
マーケティング活動をしっかりやっている状態な訳です。

その上で希望に満ち溢れた状態、最高です。

問題は、そういった条件が足りないのに、
そこに気付かずに希望だけに頼っている状態。

偶然売れる、ということはあっても、
偶然売れ続ける、はまずありません。

さらに大きな問題は、本人が希望に満ち溢れているが故に、
そのことになかなか気付けない(あるいは気付こうとしない)、
コレが時に悲劇を生みます。

さらに言うと、最初からまったく売れない!
という場合は早めに「何かやらなきゃ」と気付けるので
まだ良かったりしますが、最初にある程度売れちゃうと、
より深刻な状態になることもあります。

最初に売れる、というのは、
ある程度の信頼残高(≒応援者の数)があれば、
よくあることです。

言い換えると、単発で50万とか100万の売上をあげるのって
実はそんなに難しくないんです。

でも、本当に難しいのは「売り続ける」こと。

「少し売れたから口コミが広がれば・・・」
というのも人任せのホープマーケティングにすぎません。

自然発生する口コミももちろんありますが、
多くの口コミはマーケティング戦略で生み出されるモノ、
というのはある程度学んだ人なら誰でも知っていることです。

最初にちょっと売れた人に、
「次はどうやって売るんですか?」と質問した時に、
「希望」以外の答えがないなら・・・

最初すごく上手くいっているように見えて、
たくさん発信していたのに、だんだん発信も減って、
いつのまにか名前を聞かなくなった・・・
そんな人をもう本当に山ほど見てきました。

まずは自分が「希望」だけに頼っている状態になっていないか、
ここを冷静に判断する。

そして、今売れていても、
そのやり方がずっと続けられるのかを考えて検証してみる。

どんな方法で何人にその商品を知ってもらうのが?
知ってくれた人の何%の人が検討してくれるのか?
検討してくれた人の何%の人が商品を買ってくれるのか?
その数と商品価格の掛け算が売上で、
それをどのくらいのサイクルで繰り返せるのか?
そうして計算した年間売上から原価を引いた利益がいくらで、
それでちゃんと事業と生活が成り立つのか?

時系列で書きましたが、数字を後ろから逆算して、
必要な売り上げをあげるために、
何人にどんな方法で情報を届けるのか、を考えていきます。

思った通りの結果にならないことも多いですが、
繰り返せば精度は確実に上がります。

これは私が発明したメソッドでもなんでもなくて、
学んで身につけたものです。

もちろん、このやり方が全てではないし、
別の方法でうまくいくこともあります。
失敗を繰り返して独自の手法を確立することもあるでしょう。

ただ、再現性がある方法というのがビジネスの歴史を通し、
優れたマーケッターが普遍的なマーケティング論として
確立しているのも事実です。

それに、その時代にあったトレンドを乗せて
新しいツールを使う。

これが私がやっていることです。

私のように特別な才能やカリスマ性を持たない凡人は、
それを学ぶのがやはり1番確実だと思います。

そして、せっかくいい商品やサービスを作ってるのに、
売れないが故に活動が止まってしまう人を減らしたい、
と思って情報発信もしています。

そうは言っても何から学べばいい?
という方に、おすすめの本とか紹介しようと思います。

メルマガやってます。
私が会社を辞めてゼロからスタートしたビジネスのやり方を
お伝えしています。
よかったら登録してね(^^)
https://outoftheblue-mail.com/p/r/IJSpfUIQ