2019年10月30日(水)【フランク・ロイド・ライト8作品世界遺産登録記念イべント 『天才建築家 ライトが愛した日本』 〜 日本に語り継がれるライトの思想を哲学する 〜】(主催:日本オーガニックアーキテクチャー 企画運営:YADOKARI)が東京にて開催されました。

私はライトに影響を受けた建築外の分野の日本人クリエイターとして講演を行いました。

イベントページ http://yadokari.net/event/66729/




イベントは3部構成となっています。

1部 世界遺産に認定されたライトの8作品について、「ライト博士」と称される日本オーガニックアーキテクチャーの石原 敬久氏が解説。

2部 「有機的建築」×「日本人クリエイター」と題し、インテリアデザイナーの橋本夕紀夫氏(橋本夕紀夫デザインスタジオ)とボードゲームクリエイターの私がそれぞれライトにどんな影響を受けたかを語るトークショー。

3部 来場者の方からの問いに答える質問コーナー。


下記に当日の模様を収録した動画(1時間26分)があります。
ご興味あります方はこちらをご覧ください。※私は48分頃から出演しています。



私の講演資料「フランク・ロイド・ライトのデザインが私に与えた影響」(PDF)はこちらからご覧いただけます。以下、簡単に補足をします。



表紙絵はグラスナー邸(イリノイ州グレンコー 1905年)の窓ガラスのデザインを模して制作しました。来場者の方から「美しい」と褒めていただきました。





2011年に商品化したオリジナルボードゲーム「Amen」は、ライトを特に意識して作ったわけではないですが、無意識のうちに影響を受けて作った作品と言えます。作る上で「ここはこうしよう」といった何かを選定するときの基準は、彼の影響によるところが大きいです。



20代前半、北欧家具やバウハウスに関心を持ち始めた私は近代建築の巨匠ライトのことを知りました。その建築の見事なまでの美しさに魅了され、衝撃を受けました。私は日本に現存する見学可能なライト建築をすべて見学しました。探訪した記事は以下にあります。

2011年12月6日「帝国ホテル・ライト館」
2012年3月8日「甲子園会館」(弟子の遠藤新との共同設計)
2012年3月9日「旧山邑邸」
2012年5月16日「自由学園明日館」


私がライトから受けた影響は大きく4つあって、それは「造形」「色彩」「素材」「細部へのこだわり」です。









以上、講演資料の補足でした。




当日は定員40名の会場が満席。大盛況でした。運営者の話によれば、発行したチケットがわずか一週間で売り切れてしまうほどの人気イベントだったようです。参加者は30代から50代、男女比は半々といったところ。建築関係者や建築ファン、ライトファンが中心。来場者の満足度は非常に高かったようです。



私にとってもライトの魅力を改めて知る大変貴重な機会となりました。何より、皆さんの前で大好きなライトのことを思いきり語れたのはこの上ない喜びで、「まさかこんな日が来るなんて!」という驚きと感動がありました。このような機会を与えていただいたことに感謝したいです。ありがとうございました。

今回の講演のきっかけは企画担当の方が私のブログを見てくださったことからなので、好きなものを好きだと公言したり、発信していったりすることって、やはり大切なんだと思いました。人生、何が起こるか分かりません。

もし、ライトに関連した講演、執筆などのお仕事がありましたら、ぜひご依頼ください。喜んでお受けしたいと思います。


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