2011年12月6日、愛知県犬山市の博物館明治村に
復元されている帝国ホテル(ライト館)へ行ってきました。
この帝国ホテルは、僕が最も好きな建築家、
フランク・ロイド・ライトの設計なのですが、
本当に心から感動しました!!
「天才の仕事、天才の作品とはこういうことなのか」
そんな圧倒的な説得力のある建築物でした。
帝国ホテルは、見る位置、見る角度によって、
色々な表情に変化します。しかし、そのどれもが美しいのです。
360度、どこから見ても美しい、それが帝国ホテルです。
マヤ文明の遺跡のようだったり、日本の平等院鳳凰堂のようだったり、
はたまたゲームのダンジョンのようだったり・・・
本日は僕の大好きな帝国ホテルの写真をご紹介します。
■外観
正面入り口。古代遺跡のような佇まい。
正面のアップ。
玄関から中の池を臨んだ写真。
玄関部分。この石のモニュメントは、一つのデザインモチーフとして、
屋根などにも配置されていました。
建物の角から。
裏口。幾何学な構成が美しいです。
■内部
三階建ての内部全体は吹き抜けで一つの空間となっています。
部屋としての仕切りが無いため、開放的な印象を与えます。
外からの日射しも計算されています。光のラインが綺麗です。
「光の籠柱(かごばしら)」と称される大きな柱。
柱の中に組み込まれた灯りが、彫刻されたレンガを中から照らしています。
この籠柱は4本あり、吹き抜けである内部をその4本で支えています。
装飾された大谷石(白っぽい部分)とテラコッタ(茶色の部分)の芸術的融合。
一階と二階の間、中二階のスペース。
このイスはピーコックチェアと言って、こちらもライトの設計です。
宴会場のピーコックルーム(孔雀の間)用にデザインされたもので、
女性がドレスでも座りやすいように、また、移動しやすいように、
イスには肘掛けを付けていないのが特徴です。
ライトはイス等の家具以外にも、照明、食器等の設計も任されていました。
喫茶室には種類の違うピーコックチェアもありました。
六角形の背もたれが印象的です。
剥き出しの階段。
一階入り口横の休憩スペース。
一階奥の休憩スペース。
照明。
幾何学デザインの数々。
以上、帝国ホテルの写真紹介でした。
帝国ホテル、そしてフランク・ロイド・ライトの魅力を
少しでも伝えられたら、幸いです。
フランク・ロイド・ライト。かっこいいですね。