先日、とても親切な方に助けて頂きました。



百道から天神へと向かうバスに乗ってすぐに、

財布の中に一万円札しかないのに気付き、

「しまった!」と運転手さんに相談へ行きました。

というのも、バスの両替機は千円札しか両替出来ないのです。

運転手さんは「お客様の中で一万円札を両替出来る方は

いらっしゃいますか?」とアナウンスしてくれましたが、

どなたの反応もありませんでした。

席へと戻り、どうしようかと肩を落としていると、

前の席の小学生の娘さん二人を持つお母さんが僕の方を振り向き、

「どちらまで行かれますか?」と尋ねられました。

「天神までです」と答えると、「これ、良かったら」と

バス賃を渡してくれました。

「そんな…良いんですか?」と戸惑う僕に、

「私も前に子どもと乗って同じように困ったことがあって…

だから気持ちが分かるんです。どうぞ」と笑顔で応えられました。

「ありがとうございます」と僕はそのご厚意をありがたく受け取りました。

バスを降りた僕は、もしまた僕のように困った人がいたら、

率先して助けてあげようと思いました。



やさしさの連鎖ってこういうことなんだろうと思います。

誰かの親切がまた違う誰かの親切を生んでいく。

そんなやさしい連鎖が地域や社会に溢れると良いなと思います。