2012年3月9日、旧山邑(やまむら)邸を見学しました。

今回はその時に撮った写真を中心にご紹介したいと思います。

旧山邑邸、並びに設計者・フランク・ロイド・ライトの

魅力をお伝えできればと思います。

なお、今回の旧山邑邸を訪れることになったいきさつや

旧山邑邸の概要、歴史などはこちらの記事に詳しく書いています。



■外観



幾何学模様の装飾が施された大谷(おおや)石造りの外観。

ふと見つけた路地裏のように






■噴水



こちらも帝国ホテル・ライト館を思わせる噴水。

ふと見つけた路地裏のように






■玄関



建物の大きさに対して、驚くほどに入口は狭いです。

これもライト建築の特徴であり、入口を狭くすることで

中に入った時の開放感を演出しているのです。

ふと見つけた路地裏のように



階段。ここにも光にこだわるライトの姿を見ることができます。

ふと見つけた路地裏のように






■応接室



応接室の扉。幾何学模様の装飾が美しい扉。

ふと見つけた路地裏のように



応接室の全体像。南向きに撮った写真。

ふと見つけた路地裏のように


南からの日光を採り込んで美しい光のシルエットが登場。

ふと見つけた路地裏のように



西向きの写真。玄関前の木々の風景が窓から大きく覗かせています。

ふと見つけた路地裏のように



バルコニー。

ふと見つけた路地裏のように



窓枠。銅板でできた幾何学模様の飾り金物がはめ込められています。

ふと見つけた路地裏のように



天井に小窓がたくさん付いており、これを開閉することで、

光の量を調節できます。

ふと見つけた路地裏のように



大谷石造りのシンプルなデザインの暖炉。

ふと見つけた路地裏のように



照明。

ふと見つけた路地裏のように



ふと見つけた路地裏のように






■和室前室



ふと見つけた路地裏のように



ふと見つけた路地裏のように



ふと見つけた路地裏のように






■廊下



ふと見つけた路地裏のように



一列に並んだ窓から光がそれぞれ射し込み、影の芸術を作ります。

ふと見つけた路地裏のように



和室側の窓枠は日本的なデザイン。

ふと見つけた路地裏のように






■食堂



食事は儀式である、という欧米思想の元、

ライト建築の建物の食堂は厳かな雰囲気の教会のような造りが多いです。

ふと見つけた路地裏のように



ふと見つけた路地裏のように



暖炉。左右対称のデザインで厳格な雰囲気。

ふと見つけた路地裏のように






■屋上テラス



食堂からテラスへ出ることが出来ます。

装飾された大谷石が整然と並ぶ姿はまるで古代遺跡のようです。

写真中央部に伸びているのは、暖炉の煙突です。

ふと見つけた路地裏のように



ふと見つけた路地裏のように



ふと見つけた路地裏のように



テラスは階段状になっていて、降りることが出来ます。

降りた所はちょうど応接室の真上になります。

ふと見つけた路地裏のように



小高い丘の上に位置する旧山邑邸のテラスの南側からは、

芦屋を一望することが出来ます。西側を向けば、六甲山が眺められます。

ふと見つけた路地裏のように



幾何学模様の装飾が施されたコンクリート。

この扉は和室前室に繋がっており、テラスから入ることが出来ます。

ふと見つけた路地裏のように



窓枠。何度見てもこの美しさに慣れることはありませんでした。

ふと見つけた路地裏のように






■厨房





ふと見つけた路地裏のように






■風呂




ふと見つけた路地裏のように






■化粧室



ふと見つけた路地裏のように






■使用人室



ふと見つけた路地裏のように






■和室



ふと見つけた路地裏のように






■旧山邑邸の模型



旧山邑邸は丘の斜面に沿うように建てられています。

建築を自然の一部とする、ライト式有機的建築の形です。

決して周囲の景観を損ねることのない、自然と完全に調和した建築。

段々畑のように造られたこの旧山邑邸は、

自然に逆らうことのない、非常に優れた建築であると思います。

ふと見つけた路地裏のように





以上、旧山邑邸の見学レポートでした。

建築というのは、他の絵画や音楽、彫刻といった芸術と違って、

その作品の中に唯一入ることの出来る芸術であり、

それが他にはない建築という芸術の魅力だと思います。

建築物に入ると、まるでその建築家の身体の中に入ったような、

そんな生々しい感覚を全身で感じられるのです。

天才、フランク・ロイド・ライトの才能。

それが自分に対して、これでもかというほどに主張し迫ってくるのです。

ライトの建築物を実際に見て回ることは、

僕にとって、亡きライトと対話することなのだろうと思います。