■7日目



この日はあいにくの雨。寒さを堪えつつ、

まずは昨日教えてもらった旧山邑(やまむら)邸へ。

阪急芦屋川駅で降り、芦屋川の川沿いを歩いて向かいました。

旧山邑邸へと続く坂の始まりに「ライト坂」の標識がありました。

旧山邑邸を設計したフランク・ロイド・ライトの名を取って、

「ライト坂」と名付けられているのでしょうね。

ふと見つけた路地裏のように



「ライト坂」を登ること5分ほどで旧山邑邸へ到着。

「この佇まい、まさにライト建築そのものだ!!」と

僕はまたまた感動しっ放しで、写真を撮りまくりました。

ふと見つけた路地裏のように



ふと見つけた路地裏のように



玄関。車寄せのスペース。

ふと見つけた路地裏のように



さて、この旧山邑邸なのですが、

現在ではヨドコウ迎賓館という名称で国の重要文化財として

保存、一般に公開されています。(入場料は大人500円)



旧山邑邸は、1924年「櫻正宗」の銘柄で知られる灘の酒造家、

八代目・山邑太佐衛門の別邸として建てられました。

六甲山系の山裾の丘の上、周囲の自然と調和したこの旧山邑邸は、

ライトの目指した有機的建築を見事に実践している設計であり、

後にライトの代表作となるカウフマン邸(落水荘)に通じるものを

感じさせます。いやぁ、素晴らしい建築です。



僕が特に感動したのは、その有機的建築という部分で、

丘の斜面をそのまま生かしている、という点です。

斜めの丘に棚田や段々畑のようにジグザグに

建設されていて、とても革新的に思えました。



応接室。光の差し込みが美しいです。

ふと見つけた路地裏のように



廊下。

ふと見つけた路地裏のように



食堂。食堂は儀式の空間である、との欧米思想から教会の内部のような作りに。

ふと見つけた路地裏のように



屋上テラス。ここから芦屋の眺望を楽しむことが出来ます。

ふと見つけた路地裏のように



和室。依頼主の要望に応え、和室も作られています。

ふと見つけた路地裏のように



この旧山邑邸のその他の写真については、また別の記事にて

ご紹介したいと思います。






次に向かったのが六甲山です。

六甲ケーブルと有馬ロープウェイを乗り継いで、

有馬温泉に行くプランを考えていたからです。

阪急六甲駅で下車、バスで六甲ケーブル駅まで向かいました。

ふと見つけた路地裏のように



悪天候もあり、ケーブルに乗っているお客は僕一人でした。

山頂に近付くにつれ、霧が深くなり、そして雨は雪へと変わりました。

ふと見つけた路地裏のように



山頂の六甲ケーブル駅。風情を感じます。

ふと見つけた路地裏のように



ふと見つけた路地裏のように



さらにバスで有馬ロープウェイの乗り口、六甲山頂駅へ。

驚きの白銀の世界。ここまで積もることは珍しい、とか。

ふと見つけた路地裏のように



六甲山頂駅。

ふと見つけた路地裏のように



ロープウェイからの景色。霧と雪と森と。水墨画のようです。

意外とスピードが速かったのがちょっと怖かったです(笑)

ふと見つけた路地裏のように



ロープウェイ。ガイドのテープが流れ、旅気分を味わえました。

ふと見つけた路地裏のように



有馬温泉駅。

ふと見つけた路地裏のように



ここで少し、有馬温泉についてご紹介。

有馬温泉は日本最古の温泉で、奈良時代の伝存最古の書史・日本書紀にも

その記述が残されおり、非常に古い歴史を持つ温泉だそうです。

温泉の成分としても、9つある成分のうちの7つが含まれているという、

世界的にも珍しい、多くの成分が混ざり合った温泉なのだそうです。



現在、草津・下呂とともに日本三大温泉の一つとして有名な有馬ですが、

個人的には前回の旅で下呂に行ったので、この有馬で日本三大温泉は

二つ目であり、スタンプラリー的な楽しみもありました。



有馬温泉には、金の湯と銀の湯という代表的な温泉があり、

僕はそのどちらも入浴してみたかったので、

両方のセット券を購入し、まず銀の湯から入りました。

ふと見つけた路地裏のように



雪山越えはとにかく寒く、この入浴で身体の芯から温まれました!!

銀の湯は透明な炭酸泉・ラジウム泉で、入浴すると、

肌がつるつるになるため、美肌効果抜群の温泉だそうです。



温かくなったところで、さらにまた近くのお店の鍋焼きうどんで

身体の中まで温かくなりました。これがとても美味しかったです!!

ふと見つけた路地裏のように



店を出て、有馬の温泉街を散策しました。

土産屋や旅館が軒を連ね、温泉街特有の風景が広がっていました。

僕は温泉まんじゅうを食べながら、「旅は良いなぁ」と思うのでした。

ふと見つけた路地裏のように



豊臣秀吉像。天下統一の地固めに目途がついた頃、

秀吉は長らく続いた戦による心身の疲労を有馬温泉によって癒したそうです。

晩年まで再三に亘って有馬を訪れ、この地を愛したと言われています。

ふと見つけた路地裏のように



路地裏の風景。良い感じです。

ふと見つけた路地裏のように



散策後、有馬の温泉街にあった有馬玩具博物館へ行きました。

ふと見つけた路地裏のように



ここには様々な世界のおもちゃが年代や種類ごとに展示されていて、

童心を刺激されるような感覚でワクワクしながら見て回りました。

ふと見つけた路地裏のように



ふと見つけた路地裏のように



ふと見つけた路地裏のように



ふと見つけた路地裏のように



ふと見つけた路地裏のように



ふと見つけた路地裏のように



ふと見つけた路地裏のように



ふと見つけた路地裏のように



ふと見つけた路地裏のように



博物館を満喫した後、金の湯へ行きました。

ふと見つけた路地裏のように



こちらの湯は赤褐色でぬめぬめとした質感でしたが、

その方がかえって、歴史を感じさせて効き目がありそうで、

僕としては金の湯の方が良かったですね。



その後、有馬温泉駅からロープウェイに乗って六甲山頂駅へ。

最終便ということで一緒に乗っていた有馬温泉駅の

チケット売り場のおばちゃんが、寒そうな格好の僕を見て、

山頂駅の事務室からわざわざカイロを探して、

3袋持ってきてくれたのが嬉しかったです。



時間的に山頂駅のバス停には、六甲ケーブル駅行きのバスはもう来ないので、

その一つ先のガーデンテラスのバス停まで歩かなくてはなりません。

僕はそのバス停までの雪道を歩いていきました。

ふと見つけた路地裏のように



白のカーペットで敷き詰められたような雪の階段。

足跡一つ無い、真っ白な階段をキュッキュッと音を立てて降りて行きました。

ふと見つけた路地裏のように



誰もいない雪道は心細く、この世で一人きりのような気持ちになりました。

もし、バス停が見つからなければ、この寒さで凍えてしまうという恐怖も

ありましたが、何とかガーデンテラスのバス停を見つけられました。



六甲山からの夜景も楽しみにしていたのですが、

この霧では何も見ることが出来なかったので、

そのままケーブルカーで下山し、またバスで六甲駅へ戻りました。

そして、三宮へ向い、予約していたホテルで宿泊しました。






以上が第4回となります。第5回へ続きます。