育つ側として枠のメリットは仕事を覚えていく上でのマイルストーンになるだろうし、自分なりの仕事を覚えていく方法としても利用できると思う。

そして、次に求められるのが、この枠を大きくしていくこと。
いわゆる殻を破るというのがこの枠を大きくしていった時の成果。

専門職と一般職では自ずとこの枠の形は変わってくる。
専門職は尖った形を持ち、専門職は丸い形に近づく。というのが一般的なイメージなのだろう。

ところがどちらも尖っている部分を求められる。
それは尖っている部分があると平凡には映らないから。
器用貧乏というのが丸い形に当てはまると思う。

人生の波を乗り切る時、「枠」というのはボードのような役割、また、羅針盤のような役割をする。

尖った部分が前に来ると波をかき分け、早く進んでいくが、
凹んだ部分が前に来ると波を全面的に受け、なかなか前に進めない。

先が平らな船はまず見ることがない。すべての船の先は尖っている。

これが長所を伸ばすメリットだと思う。
短所は後回しでも、絶対的な問題点になっているのであれば別だが、長所に引っ張られ伸びていくものだと思う。

次に枠を広げる方法の一つを考えてみたい。

人に教えられてなかなか学べない人の共通点の一つが、文章で理解しようとしてイメージで理解できないことがあると思う。

それはその人の取っているメモでわかる。

箇条書きで書いている人は文章で理解しようとしている。

矢印を使った絵のように描いている人はイメージとしてとらえている。

仕事の手順を箇条書きで覚えようとすると機転が効かない。

絵のようにしてメモを取る人はその流れに注目している。だから機転も効く。

どのような仕事でも常にイメージ力が重要となる。それは先を読む事だから。

殻を破るのも殻を破った自分というイメージがないと方向性を見失うし、力を失う。