大きな心と小さな心。
広い心と狭い心。
広い心、大きな心を持てるならそれに越したことがない。

ただ、それが持てないからと言ってマイナス方向に考える必要はない。
世間一般では広い心を持つことが大切だと言われるが広い心を保つのは大変である。

その理由を考えてみたい。

具体例としては、
人に接するとき、大きな心を持つとどこまでの人のことを受け入れるのかという問題がある。それは元気な時はよいが自分自身が不調の時は負担となる。
一方、小さな心の人は受け入れる人は限られている。あとは受け入れられない人とどう接するかという問題になる。

受け入れてどう接するかと受け入れないでどう接するかの違いだが受け入れる事を前提にする方が当然ながらハードルは上がる。
受け入れない場合、見ざる言わざる聞かざるが出来るから。

上司から怒られて平気な人は基本上司を自分の中に受け入れていない。

一方、上司から起こられて悩む人は上司を自分の中に受け入れている。そしてそれは対人関係で悩む事も増やすことにつながる。
また、それだけでなく、自分が狭い心の持ち主だとは認めたく無いので心の狭い今の自分が悩みの元になってくる。

 

ただ、鬱とかパニック症、といった心の病にかかる人、そして立ち直りにくい人とは心の広い人に多い気がする。

落差が大きく、立ち直りが難しい。という事なのかもしれない。

心の広い人が一度悩みだすと今の心の狭い自分が大きな負担となり、その反動も大きい。

一方、心の狭い人は色々なことが受け入れずいつも悩み事を抱えてしまう傾向があり、心の病までの道のりは紆余曲折するが、これは反対に心の病まではそれを和らげる多くの機会があることを意味する。
だから、相談者を持っている人は打たれ強い。

風に立ち向かう大木と柳のようなものだと思う。