果てない空と追いかけっこ

果てない空と追いかけっこ

果てない空を追いかけてて、自由気ままに自ら地図を広げる。
日本は捨てたもんじゃない。自慢できる日本を発見するフーテンの旅。
世界を語るより、まずは日本を語ろう。自分の目できちんと確かめて。

果てない空を追いかけてて、自由気ままに自ら地図を広げる。
日本は捨てたもんじゃない。自慢できる日本を発見するフーテンの旅。
世界を語るより、まずは日本を語ろう。自分の目できちんと確かめて。

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食べ歩き飲み歩きブログ『フリグラ的食道楽』
https://ameblo.jp/furigura/

 午前10時、阿弥陀式みたいなルートでようやく埼玉県の飯能駅に辿り着いた。本日の目標は、群馬県の富岡だ。まだまだである。

 マニアック号(チャリ)にまたがり、ペダルを蹴った。小雨は止んだが、相変わらずのどんより曇り模様。でも、自然がグンっと増えて、空気が美味しい。坂道もさほど斜度がないから走りやすい。

 午前11時半、越生をちょいと過ぎたところでラーメン屋に入った。ラーメンはイマイチイマニだったが、コンセントを借りられたので良かった。ちょいとスマホの充電が回復した。

 

 

 このチャリ旅では、ローテーションがあるのだ。それは、昼メシを喰ったあとの昼寝である。しかし、自然に囲まれた場所なので、公園なんてありゃしない。結局、1時間ほど走り、小川町を超えたあたりの公園で昼寝をした。

 1時間ほど昼寝し、再出発。ううむ、本日の目的『群馬県の富岡』まで、あと40キロ。本日はすでに60キロ走っている。まだまだだなあ。まあまあと、マイペースで走った。

 

 

 気になる場所を見付けてはスススっと寄る。チャリだと、すぐに止まれるからいいのだ。自動車だと、すぐに止まれないからねえ。走るだけではツマらない。旅を純粋に楽しむのだ。

 午後5時半、群馬県の上州富岡駅に到着。お酒を買い、あらかじめ調べておいた野宿ポイントへと向かった。これがまた、山の中ど真ん中の公園。坂道をヒーヒー言いながら登り、山の中腹にある公園の東屋に到着した。

 

 

 ここがまた大当たりの野宿ポイント。絶対に人が来ないような場所であった。なかなかないぞ、こんな良い場所は。ここぞとばかり荷物を広げ、とりあえずマッタリした。

 

 

 日が暮れ始めた午後7時半、ミニコンロと手鍋でスパゲッティを作って食べた。お酒をちびりちびりやりながらね。サーフィンの動画を見たり、夜景に見惚れたりしながら時間を過ごした。

 

 

 午後11時、寝袋に潜り寝たのでありました。今日は、105キロ走りました。昨日と合わせ手鍋142キロ。ここが折り返し地点だから、明日からは帰路を進む。

 

 

 

 

 

 

 午前5時というかなり早い時間に目が覚めた。そういまここは、羽村駅からほど近い多摩川の土手である。

 そこで野宿をしているのだが、雨がポツリポツリと降ってきたのである。幸い、軽い小雨程度だったから「まぁ~いいっか!」と、いつものようにプジティブに捉えてしまった。まあ、ちょうど木の下だから雨もちょいと凌げるしね。ということで、再び寝袋に潜り込んだ。

 

 

 次に目が覚めたのが、午前6時半。このチャリ旅での定刻の起床時間。こう朝が早いのは、シルバーのお人たちが朝早くから散歩をしているからなのである。あんまりのんびりしていると、通報される可能性があるからね。しっかしまあ、「よくこんな場所で寝れるなあ」という場所である。

 相変わらず小雨が降っているが、気になるほどではない。この旅に出る2~3日前は、今日土曜日は降雨率70%だったからねえ。それに比べると、こんな小雨は気にはならないのだ。

 

 

 朝メシだ。手鍋とコンロで毎度お馴染みの即席麺を茹でて食べた。あとは、体力をつけるための栄養ドリンクとこんにゃくゼリー。目の前には多摩川に架かる橋が見える。いい光景だ。

 

 

 午前8時、マニアック号(チャリ)にまたがり、ペダルを蹴った。あいにくの小雨だが、風が弱いのは幸いだ。いつものごとくアナログ形式で、紙ベースの地図とコンパスを見ながら進んだ。

 

 

 今日の目的地は、群馬県下仁田あたり。まずは、埼玉県の飯能駅まで向かう。これがねえ、羽村駅からのルートの道が細かい細かい。紙ベースの地図でも分からなくなる度に、地元民に度々聞いた。

 

 

 狭山のお茶畑に目が奪われながら、2時間ほどでようやく飯能駅に到着した。ちょいと、ここで休憩しよう。

 

 

 

 

 

 

 午後6時、マニアック号(チャリ)にまたがり、荻窪の自宅から出発した。3泊4日のチャリ野宿旅が始まった。陽は少し傾き始めていた。

 この遅めからの出発には意味がある。それは、夜のうちに味気ない都会を抜けるためだ。夜間は、車の交通量が少なく、スイスイ進めるのである。

 本日の泊まる場所は、羽村である。東京のちょいと奥まった場所。ここら辺から自然が増えてくる。羽村では、ちょいとした予定を立ててあるのだ。

 途中までは知った道であるため、そこまではあえて一般道路を走る。まだ陽は落ちてないから、マイペースでペダルを漕ぐ。多摩湖や狭山湖の横を走り抜けた。

 走り始めてから、早1時間半。すでに陽は落ち、真っ暗になった。ここからは、あらかじめプリントアウトした地図をカクニンしながら走る。アナログ式が基本である。しかし、通りたかった道路が通行できず、途方に暮れてしまった。

 ううむ、致し方なく、スマホの地図アプリをカクニン。やはり、便利なもんだなあ。そして、出発してから2時間半、ようやく羽村駅に到着した。思ったより時間が掛かってしまった。

 何故ゆえ羽村駅に来たかというと、友達が働くお店があるからなのだ。今回の旅のコースにも近かったからね。素早くスススッと、そのお店に入った。

 

 

 まずは、ビールでカンパイ。本日の野宿ポイントは、ここから徒歩10分の場所だ。そこまでチャリを引いて歩けて行けばいい。おつまみ系も頼んでお酒を嗜む。友達からのサービス品も頂いた。

 

 

 この友達は羽村に住んでいるので、本日の野宿ポイント情報をさらに詳しく教えてもらった。そして、2時間ほどゆっくりし、お店を去った。料理も美味かったし、サービスも助かった。また今度ゆっくり来るね。

 チャリを引いて、あらかじめ調べておいた野宿ポイントへと向かった。そこは、多摩川の土手である。東屋は占領されていたので、人目のつかない木で覆われた場所に決めた。一般人だったら絶対に野宿しない場所である。

 

 

 ここにブルーシートを敷き、寝袋に潜って酔いに任せてそそくさと眠ったのでありました。本日走った距離、38キロ。まだまだ旅の序盤である。

 

 

 

 

 

 

 午後5時という、やや早い時間に仕事を切り上げた。そうこれから、3泊4日のチャリ旅に出るのである。毎年恒例のゴールデンウィークでの私的行事。かれこれ、18年ほど続いているかな。いつものように、野宿をしてでの貧乏チャリ旅となる。

 

 

 さて今回は、群馬県の下仁田まで行く予定。今回の場所決めはホント迷った。何故なら、今年は強風の日が多く、風向きや風の強さを想定して、ギリギリまで場所決めに悩んだのだ。

 2つの候補で悩んだ。『群馬県のローカル線をトレースする』or『三浦半島を隅々までまわる』。山と海。晴れれば海はサイコーであるが、強風だと海の風が加わるから最悪。山では、強風であっても山が風を遮るからサイコー。しかし、海が見れない。

 三浦半島は、チャリ旅で過去に一周している。でも、細かい場所まではまわっていない。群馬県は、大好きなBUCK-TICKの櫻井敦司が昨年亡くなったのを偲びたい。

 どちらも捨てがたい。ただ、やっぱり問題なのは、風なのである。最近の天気アプリは優秀で、予定日の2~3日前だったら予報の誤差が少ない。その天気予報の結果、『群馬県のローカル線をトレースする』旅に軍配が上がった。

 決め手は、土曜日に雨マークが付いていたからだ。雨や曇りで見る海は澱んで見えるから「それじゃあねぇ…」と、なったのだ。

 

 

 場所が決めれば、あとは野宿ポイント探しである。安心して野宿出来そうな公園をGoogleマップで何候補か上げ、それをプリントアウト。ワタシの旅は、基本アナログ式なので、紙ベースでの地図を使用している。スマホのGoogleマップはほとんど見ない。野宿旅だから、スマホの充電問題もあるしね。なにより、紙ベースの地図の方が、グッと『旅してる感』が強くなるのである。んなもんだから、細かい箇所までクローズアップした地図もプリントアウトした。

 

 

 そんな感じで準備は整い、マニアック号(チャリ)にサイドバックを付け出発したのである。

 

 

 

 

 

 

 サッと、血の気が引いた。ここまで来るのに、秩父の街から7キロもの坂道を登ってきたっていうのに…。まさか、こんな場所でパンクするとは…。どうすんだよこれ。

 そういま、ゴールデンウィーク中に3泊4日でチャリ旅をしているのだ。その3日目の夕方。疲れもそろそろ溜まっているこの状態での、チャリのパンク。

 

 

 本日は、すでに80キロも走っている。そんな状態でのこの最悪アクシデント。まあ、この性格の持ち主だ。大丈夫だろうと腹を括り、素早く行動に移した。

 しかしこれがまた、なかなかうまくいかないのであった。「なんくるないさ〜精神」が仇となった。