※めっちゃ長文。ネタばれありの感想文です。
なんだかんだ言いながら発売日に買うてしもーた。
齊藤智裕のK A G E R O U。
夜にふらっとTSUTAYAに行ったら…ついね。
残り少なくなった本を見たら、そりゃあ買うでしょぉ!
一回、レンタルショップの方に行って考える時間を作ったんだけど、やっぱこれだけの話題作、読んでみないことにはどーなんだ、って話ですよ。ひょっとしたらめっちゃ巧いかもしれないし、読んでからじゃないと批評はできないもんね!…なんていいわけしながら手に取ったのでした。
嗚呼、ポプラ社に貢献してしまった…( ̄▽ ̄)
家に帰って「買っちゃった~」って両親に言ったら『ばかじゃないの!結局ノせられてんじゃないの!』みたいな予想通りのこと言われた。わかってるさぁー。
さて、お手並み拝見といきますか…フフフ( ̄ー ̄)←黒い
で、感想。
なんとゆーか、小説としては良くもなく悪くもなく??
個人的には好みの話じゃなくてつまんなかった。(きっぱりはっきり;)
文字少ないから、1~2時間で読めちゃう。
アマゾンのレビューは酷評ばっかだったけど、そこまで酷くはないと思うよ~。
けど、読んでる間中『水嶋ヒロ』の存在がアタマから離れなかった。「端整な顔立ちをした」と描写にある登場人物キョウヤを映画化した際自分で演じる気じゃないでしょーね?とか、主人公は借金の為に死を選んでるのに作家自ら賞金辞退するとかいって、説得力なさすぎでしょ、とか。
出だしは興味を引かれる部分があったし、文章の表現はそこそこ巧いと思ったんだけど…ただそれも中途半端な感じもして、『小説っぽく綺麗に表現しようと頑張ってる感』があって、それにクドさを感じたり。
例え表現がやたら目について、昔読んだライトノベルの作家を思い出した。
今まで読んだ本やドラマ、マンガ、いろんなものを思い出させるというか。
井坂幸太郎の「死神の精度」とか、笑うせぇるすまんとか、ヒッチコックとか、吉住渉のマンガとか。
で、登場人物達の年齢層に対して、行動の描写が噛み合ってなくてどうにも違和感があった。40代の男が主人公って設定だけど、どう見ても20代に見えてしまう傾向が。
登場人物達がどう動いていくのか最初は気になったけど、中盤で話が見えてくると飽きたりして。私の好きなジャンルの話じゃないというかマンガっぽい展開に興味がどんどん薄れてく…;
でもどんなストーリーを組み立てたのかが知りたかったからがんばって読んだけど水嶋ヒロが書いてなかったら最後まで読まなかったと思う。
せめて主人公が何を得たのかを知りたかったんだけど、私にはイマイチ伝わってこなかったなぁ。命の大切さを伝えたいってことみたいだけど、オチを作るのに必死だったのか、主人公の動きがいまひとつ浅いというか。心理に迫るのか、ストーリーにこだわるのか、それもどっちつかずで終わった印象。
個性のあるストーリーでも文章でもないし、これくらいなら書ける人いっぱいいると思う。
正直、劇団ひとりの書いた本のが面白かった。っていうか、ネットでタダで読める乙一の小説再生工場に投稿してる一般人の作品のほうがよっぽど面白かった。
ただ、ところどころに出てくる自殺した後の掃除は誰がやる?とか、生きてく上で誰もが考えたことがありそうな疑問について議論されてるあたりは興味深かったかな。「そうなんだー」「わかるかも」って考えさせられた文章もところどころにあったけど。
それでも読んで確信。
『水嶋ヒロの名前を伏せて投稿した小説が大賞を受賞』説は全くリアリティがなくなった。
小説としては悪くないと思うけど、2000万の賞金ありの『文学賞』って言われると全然納得いかない。必要以上に叩かれたり粗を探したくなるのはこれが原因だと思う。こんな本が今の若い子達に文学だと思わせていいの?って思っちゃうよ。
一般作家がどんなに良いもの書いたって、世間に浸透させるまで時間がかかるから…話題性のある水嶋ヒロが書いたってだけで最初から売れる!そりゃあ使わないテはないよね。彼が賞金を仮に受け取っていたとしても、モトは取れる確信が最初からあるんだもの。
売れるものを出版したいのはわかるけどさあ…でも『文学賞』を与える事で、ミーハー心からでなく本を読む人間にまで興味を持たせようとする出版社のやり方はひどいと思う。
こういう世の中なんですよね~…
一発でもすぐに売れるものばかりを狙おうとするから、本当に良いものが発掘されない気がするよ。
最近、昔ハマった本やマンガがやたら恋しくなる。
昔流行ったマンガの続きを書く作家がやたら増えてるけど、私と一緒の気持ちなんじゃないかなぁ。
今はベストセラーの「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」を読んでるけど、これは面白いなぁ。若い人にドラッカーの存在を教えるきっかけを作ったあたりの視点や切り口がね~。私、知らなかったもん;
この本の著者、AKB48のプロデュースに関わってるみたいで、秋元康が監修とかしてるみたい。秋元康の登場でなるほどね~って感じ。やっぱこういう経営学とか基盤にしてるんだね~、一発屋で終わらない人生の成功者は考えてることが違うわ(笑)
この本の影響でドラッカーの古い本が売れてるんだって。
古い本や昔から伝わってる文学史って本当に良いものがいっぱいあるんだよね。そういうものに触れるキッカケを若い世代に与えようとする動きが見えてきてるから、やっぱどこかで原点に戻ろうとしてる人達もいるってことだろうね。流行は繰り返すってこういうこと?
結局私も酷評しちゃったことになるのかな?
水嶋ヒロもまだ若いのにすごい渦に巻き込まれてしまって、良い意味でも悪い意味でも今後どうなっていくのか心配だ…。
もし高校野球の~(以下省略)をうっかりカバーつけてもらうの忘れたんで、カバー作ってみた。ハードカバーのブックカバーずっと欲しかったんだ。サイズがギリギリだった(;^_^A




