🌸恋愛・夫婦
365日の相談室
カウンセリングの現場から
#041
こんにちは。
カウンセラーの神社昌弘です。
僕は20年間、カウンセラーとして、たくさんの方の人生に寄り添ってきました。
その中には、本やYouTubeでは伝えきれなかった、
「人生が少し整う瞬間」があります。
今日も、その物語を一つ、お届けします。
ある日。
30代の女性が相談に来られました。
いろいろなお話をしている途中で、
少し言いにくそうに、
こんなことを話してくださいました。
「私、男性にあまり興味がないんです。」
そして、
すぐにこう続けました。
「おかしいですよね?」
僕は、
「全然おかしくないですよ。」
と答えました。
そして、
何気なく聞いてみました。
「じゃあ、女性には興味がありますか?」
少し間があって、
彼女が答えました。
「……どちらかといえば、女性の方が。」
「そうなんや。」
それなら、
ちょっと見てみようかと、
一緒にパソコンを開きました。
「どんな女性がタイプ?」
いろいろな女性を見ながら、
「この人は?」
「うーん、違います。」
「じゃあ、この人は?」
「あ、この人、好きです。」
「なるほど。こういう感じなんや(笑)」
気づけば、
二人で普通に盛り上がっていました。
僕にとっては、
それだけのことでした。
・男性を好きになる人もいる
・女性を好きになる人もいる
・どちらにも惹かれる人もいる
恋愛そのものに、
あまり興味を持たない人だっています。
今すぐ、
自分に何か名前をつけなくてもいい。
僕は彼女に、
こう伝えました。
「女性が女性を好きでも、いいんですよ。」
「全然おかしくない。」
「とっても素敵なことだと思いますよ。」
すると、
彼女の目から、
涙がこぼれました。
一粒、
また一粒。
そして、
止まらなくなりました。
僕は、
その涙を見ながら思いました。
この人は、
どれだけ長い間、
自分の気持ちに、
「これはダメ。」
と言い続けてきたのだろう?
まわりは、
彼氏は?
結婚は?
いい人いないの?
そんなことを、
悪気なく聞いてきます。
そして、
「女性は男性を好きになるもの。」
そんな「普通」が、
いつの間にか、
自分自身を苦しめることがあります。
でも、
人を好きになる気持ちは、
誰かに許可してもらって、
生まれるものではありません。
しばらく泣いたあと、
彼女が、
本当に小さな声で言いました。
「……彼女が欲しいです。」
ようやく、
本音が出ました。
「男性を好きになれない私は、おかしい。」
ではなかった。
彼女が本当に言いたかったのは、
もっとシンプルなことでした。
「私は、女性を好きになってもいい。」
そして、
「私も、彼女が欲しい。」
ただ、
それだけだったのです。
僕は、
「ええやん。」
と答えました。
恋愛って、
本来、
もっと自由でいいと思います。
誰を好きになるかより、
その人を大切にできるか?
そして、
その人といる自分を、
自分自身が大切にできるか?
そちらの方が、
ずっと大事です。
その日、
彼女が帰るときの表情は、
来られたときより、
少しだけ晴れやかでした。
誰かを好きになる前に、
まず、
自分の「好き」を否定しないこと。
そこから、
彼女の恋愛が始まったのかもしれません。
今日のひとこと
あなたの「好き」は、
誰かの普通に合わせなくていい。
今すぐ、
自分に名前をつけなくてもいい。
好きなら、
好き。
それでいい。
自分の気持ちに「それでいい」と言えたとき、人生は少し自由になります。
今日も、誰かの人生が少し整いました。
また明日、相談室でお会いしましょう。
※この「365日の相談室」は、20年間・3万件以上のカウンセリング経験をもとに綴っています。プライバシー保護のため、年齢・状況・構成などは変更・再構成しており、複数の事例をもとにした内容も含みます。また、掲載にあたってご本人のご了承をいただいている内容を含みます。恋愛感情や性的指向のあり方は人それぞれであり、誰を好きになるか、恋愛にどの程度関心を持つかに「正解」はありません。この物語が、どこかで誰かの「大丈夫」につながれば嬉しく思います。
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僕自身の闘病や人生経験から見つけた、
「心と暮らしを整える小さな知恵」を綴っています。
アメブロより、もう少し深く。
読み終えたあと、少しホッとできる手紙です。
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