つい先日のことになりますが、私の尊敬する、大好きな作家さんに会ってきました。
わざわざ私に逢うためだけに、京都駅で途中下車してくださったのです。
貴重な時間を、私のために費やしてくださったことを心から感謝しました。
【出逢いで人生が変わる】
私はこれまで、そんな出逢いをいくつかしてきましたが、この方 との出逢いによっても、私の人生は大きく変わりました。
今までよりも、もっと素直に、もっと自分らしく、もっと自分を好きになれるようになったからです!
そんな風に私を変えてくれた、この大好きな作家さんが、また新たな本を出版されました。
こだわらない
とらわれない
もう、悩まない。
この本には、心を穏やに、静かにする、やさしいことばが30編ほど書かれてあります。
「禅語」をモチーフにした30編のエッセイが、じんわりと心に響いてきて、これまで抱えてきた心の荷物を降ろすお手伝いをしてくれます。
私はこの本の中で、特に気になる二つの「禅語」に出逢いました。
まずは、p60の【放下着(ほうげじゃく)】。
これは、「いっさいの‘欲’を捨ててしまいなさい。」という意味。
著者と師匠のやりとりの一部を紹介します。
「悟りたいという願いも捨てなさい。そんな欲を担いでいくら座禅をしても悟れない。」
「じゃ、どうすればいいの?」
「ただしなさい。」
このやり取りに、私自身を重ね合わせ、心をただすきっかけをいただきました。欲を捨ててさっぱりして、もっとのびのびと、素顔の自分で生きたいと思いました。
そして、p90の【本来無一物(ほんらいむいちもつ)】。
これは、「あらゆるものは、自分が生きているあいだ、一時的に与えられた‘借りもの’に過ぎない。もともと何も持たずに生まれてきたのだ。何にも執着するな。」という意味。
もともと自分のものなんて何もないんです。
すべては借りもの。
死ぬときはこの体さえに置いていくことを分かっているのに、自分にとって必要なモノや人を必死に所有しようとアクセスする自分を反省しました。
「何も持たずに生まれ、何もかも手放して還っていく自分に立ち返れば、きっと心は救われる。」
そんな著者の言葉を信じ、これから大切なものを失うようなことがあっても、惜しむ気持ちやなげく気持ちを、今まで与えられてたことへの感謝の気持ちへ切り替えたいと思いました。
宇佐美百合子 さん、いつもありがとうございます。