優しくて、温かい春。
この季節が大好きなはずなのに、なぜかあまり好きにはなれません。
その理由は、この時期になるといつも私も母も体調を崩してしまうからです。
そんな時、いつもきまっておばあちゃんが言いました。
春は芽吹きの季節。
新しい命が生まれる季節。
この時期は…
良いことも、悪いことも表に出てくる季節。
だから…
これまで我慢してきたもの。
これまで耐えてきたもの。
これまで頑張ってきてくれたすべてのものに感謝して、すべてを解放しなきゃいけないね。
春は、いろんなものが表に出てくる季節です。
良いこともいっぱいあるけど、しんどかったり辛かったり、悲しかったりすることもあります。病気もその一つかもしれません。
「すべてを開放してやりなさい。」
出てきたものに蓋(ふた)をするのではなく、きちんと向き合って、味わって、優しく外に出してやりなさい。
今、心が痛いなら…
それは、これまであなたが頑張ってきた証拠。
たくさん溜まった想いのすべてを、穏やかな春風に解き放ちなさい。
今、体調が思わしくないなら…
それは、新しい命が芽生え、古い体質を新たにしてくれている証拠。
痛みも苦しみも全部、大空に解き放ちなさい。
きっとね…
春に広がる水色の空は、あなたのすべてを受け入れてくれます。
穏やかに優しく受け入れてくれます。
春風が優しく流れて、あなたの心と身体に新鮮な空気を送り込んでくれます。
大丈夫。
すべてはあなたが芽吹き始めた証拠。
今年も、あなたらしい「花」をゆっくり咲かせていってください。