晴れ『「つまらない大人」にはなるな』川北義則著より。クラッカー

いくら新しい情報を得たといっても、それが新聞、雑誌、テレビ、インターネットを通じてのものだったら、すでにメディアの担い手たちの目を通したもので、きれいに整理されたものだったのだ。

だから、めったに新鮮な情報というのはお目にかかれないといってもいいのだろう。ある意味儲かる株の情報を教えるというやつと似ている。そんなものは、儲かるなら人になど教える前に自分で買ってしまうだろう。

むしろナマの情報は人の口から発せられた時点のものだ。その場に自分が居合わせたなら、本当のナマの情報と言えるかもしれない。臨場感がなければ本物とは言えない。

仕事のヒントなどもたわいもない会話、ささいな言葉のなかにも含まれているものだった。思わぬところにいい情報があったりする。やはり体を動かさねばそんないいシーンには出合えないだろう。

大事なことは人から聞いた情報ではなく、自分がナマ身の人間から聞いた情報で判断することだったのだ。ついついメディアを通じたものに左右されがちだから気をつけねば。