晴れ「考える力、やり抜く力 私の方法」中村修二著より。アップ

これは小タイトルの部分だが、その第一行目には、「物作りの基本は、想像力にあると思う」と語っていた。想像力を働かせて、試行錯誤をしながらものを作り上げていくことが大事だそうだ。

そして初めて創造的なものができあがるということだった。たまたま中村氏が在籍していた時代の会社の状況では潤沢な資金があったり、研究できたわけではなかった。つまり、いろいろなものを手作りしながらやりくりせざるを得なかったのだ。

当然ながら自分でいろいろと工夫せざるをえなくなる。結果的にはそれがよかったと振り返っている。自分で器具や装置を作れば、自分独自のやり方が編み出せるということでもあった。

自己流の研究スタイルがその後の成功につながったとも言えそうだ。逆にもし、資金も豊富だったなら、知恵や工夫もそれほどせずに済んでいただろう。しかし、それでは大成功もなかったとも言えそうだ。