フランク・ナイト(シカゴ大学の教授・1885~1972)の言葉だった。ハイリスク・ハイリターンとかローリスク・ローリターンという言葉は聞いたことがある。
森永氏はかつての日本にはローリスク・ハイリターンの世界が存在していたという。それはお役所や超一流企業に勤めることだった。
巨大組織に入り込んでしまえば、定年まで収入が上がり続けたからだった。しかし、それは過去のことだろう。今ではそんなことはあり得ない。どんな一流会社も倒産する危険はある。
意外なことだが、アメリカでは学歴に基づいた階級社会だったのだ。一度エリートコースに入れなかった人間は、自分で会社を作らない限り、絶対高収入を得られないという。
だから放っておいても、年収が上がる日本の企業の方が、世界的には特殊だったようだ。もし高収入を得たいと思えば、予測不可能なリスクを乗り越えねばならないということだった。