晴れ「なぜ、御用聞きビジネスが伸びているのか」藤沢久美著より。ブーケ2

筆者が全国の中小企業を訪問していると、情報を発信することで意外なニーズがあることがわかり会社が大きく変わっていた例があった。それはあるメッキ会社だった。

その会社は、それまで技術がまだ確立していなかったチタンメッキの新技術開発に成功していた。ところが大企業に行っても相手にしてもらえなかったのだ。

そこで、二代目社長がやったことは、1、英語で技術情報をホームページに紹介した。2、するとシンガポールから連絡が入った。3、そこでは遺伝子解析用の新しいチップを作るために要素技術を探していた。4、メッキの用途情報が向こうからやってきた。という流れになったのだ。

このように、発信した情報に価値があれば、さまざまな情報が引き寄せられるようにやってくるという例だった。意外にもメッキの技術が医療分野ににも生かせたのだ。結局この会社は、中小企業ではなく「ベンチャー企業」になったのだ。