晴れ「パワープレイ」内藤誼人著より。プンプン

何ごとも勝負をする前からお互いの実力には差があるというのが前提だった。はじめから人にはいろいろな面で差があるのは当然。すべてが平等などはありえない。

たとえば、身長、体重、学歴、経験量、顔立ちや育ちの良さなども入る。所属する会社の知名度、ブランドパワーも異なる。知名度の高い会社と全く無名の会社ではもうそれだけで印象も大きく違っている。

そんなものまで実力と考えれば、それを克服するのは相当の努力がいるだろう。だからといって、実力が劣るものがいつでも負けるというわけでもなかった。何らかの戦略を使って克服してその実力差を埋めていくことも可能だった。

そんな心理的な戦略があまりなじみのない「パワープレイ」というものだった。「パワー」とはつまりフェアープレイに対して力を発揮することだとも思えてくる。これは徹底的に勝つことにこだわるアメリカで生まれた考え方のようだ。