“EYE”というコラムで編集委員の西村欣也氏が書いていた冒頭にあったフレーズだった。2種類とは「ひいきのチームの勝敗」と「選手の個人記録」のことだった。また、このすぐ横には「連続試合安打24に。イチロー5月49安打」という大リーグの記事があった。
コラムとこの記事は一部関連した内容だった。ここでの記事では連続試合安打24となってしたが、今現在はオリオールズ戦の一回に左中間二塁打を放ち、自己タイとなる25試合安打をマークしている。もちろん大リーグの最多連続試合安打は、1941年にジョー・ディマジオ(ヤンキース)が記録した56試合であることは有名だ。
さて、コラムのタイトルは「記録へのこだわりいさめた神様」とあって、先月17日に亡くなった記録の神様と呼ばれた宇佐美徹也氏について触れていた。84年阪神の福間投手が、当時稲尾和久が持っていた78試合登板という日本記録を破ろうとしていた時のことだった。
その時阪神の監督安藤統夫に手紙を書いたという。内容は「42勝を上げた鉄腕・稲尾と4勝の福間を登板回数だけで比べるのは記録ではない。そんなものにこだわるなら、自分はもう記録記者を辞めようと思う」だったらしい。安藤監督は手紙の趣旨を理解して、福間の登板を77試合でやめさせたという。
しばしば、ペナントレースも終盤になると首位打者や本塁打のいかにも数字記録だけの争いになってしまうことがある。そして真剣勝負を避けるようなつまらないゲームを見せられる。
記録は真剣勝負の結果として見たいものだ。しかし、日本人が大リーグの野球を見る場合、チームの勝敗よりもむしろ日本人選手の個人成績や記録に目が向いてしまうのは仕方がないだろうな。