雨「プレジデント」2009.5.18号より。雷車ポスト

ここでのタイトルは「なぜヤマトの宛名なしDMは20倍も集客効果があるか」というものだった。エリアダイアログというDMがあるらしい。普通の新聞折り込みチラシに比べたら1通当たり約5倍のコストがかかるというが、レスポンスは約10倍あるという。

とくに若者の新聞購読率が減ってくれば、チラシの効果も減少するだろう。そこで、ターゲットのエリアに対してDMを配達して新規来店の集客を支援するというものだった。新しいビジネスでいま伸びているようだ。

さて、タイトルのDMだが、いったいどうしてだろうという疑問が残る。実は車の場合は昼間ポストからDMを取り出した主婦が、それを夫に見られたら車の買い替えを言い出されたら困るのでこっそりと捨てられてしまうのを未然に防ぐためだった。だからあえて車の写真は使用しないという配慮だったらしい。それでどれだけ本当に効果があるのだろうか。

また、週末に集客を図りたいときには、DMを金曜日のできるだけ早い時間帯に配達するのがいいようだ。それは金曜日中に見てもらうためだった。土曜日の朝は起床時間が遅くなると、その前日のDMを見るのも遅くなり効果(来店確率)が半減してしまうかららしい。

DMひとつをとっても、その表現から配達時間までいろいろときめ細かい戦略があるものだと考えさせられる。またターゲットの条件をはあまりに細かく設定すると、潜在需要も取り込めなくなってしまうことも考えられるともあった。それは何となく納得。

新聞は購読しなくても、テレビを視聴しなくても、ポストをのぞく習慣はだれでも持っている。そこをうまく販促ツールとしてつかえるかどうか・・・だな。ちょっとした工夫があるDM、期待されるDMが作れるかだろうな・・・。(ほとんどの「DM」は“誰も”Daremo“見ない”Minaiの略だろう・・・当然嘘です・・・)