曇「テレビ、このやっかいな同居人」阿久悠著より。テレビすっぱい

この言葉のパッケージ化というのが実にユニークな表現だった。つまりこれは、ある程度関連がある言葉を簡単にひとまとめにしてしまうことだった。それが頻繁に行われているが、必ずしもそれがいい風潮とは限らずむしろマイナスに働くこともあると阿久さんは指摘していた。

その一例として3Kをとりあげていた。これはかなり前にマスコミで取り上げられた言葉だった。すでにご存じのように、この意味はきつい、汚い、危険な職業をさしていた。こんな言葉遊びで、仕事をくくられてしまうのはちょっとおかしいのは確かだ。

仕事の内容をしっかりと知る前にこんな言葉(3K)で決めつけてしまうこと自体が不自然でもあろう。むしろ他人事で無責任ささえも感じられてくる。3Kが先にくることで、仕事を真剣に考えてみようとしなくなってしまい、敬遠されてしまうことになるようだ。

あらゆるものがこのように、簡単な言葉でパッケージされてしまうと別の価値観が生まれてしまいそうだ。最近ではアラフォーとひとくくりでまとめられ、それで一安心してしまったりするかもしれない。

ある一部の人たちにはそれでいいかもしれないが、むしろ将来の子育てなどを考えればそうそう安心はしていられないかも。で、あせって“婚活”を始めてみたり。まあ、あまり惑わされずに自分の価値観で生きられたらいいんですがねぇ・・・(それが難しいか)