このフレーズのすぐあとには、『と、わかっていても、相手に対する思いやりが「重い槍」に豹変して相手を傷つけることもあるのだから、むずかしい』と続いていた。重い槍はかなりぐさっときそうだ。
筆者はあるとき、ヴェテラン女優に「こないだの舞台はよかったよ。特にラストシーンは泣けた」とほめた・・・つもりだった。ところが、露骨にイヤな顔をされたという。それは、稽古のとき、ラストシーンで演出家と意見が食い違って言い争って、しぶしぶやらされた演技だったからだ。
ほめるのも、難しいときもあるものだな。また人をからかうときも、相手がユーモア感覚を持っているかどうかで、受け取り方がまったく違ってきてしまう。
ある人が足にケガをして、左足に靴、右足にサンダルを履いていたという。それを見た人が、ニコッと笑って「二足のワラジ」とつぶやいたそうだ。そのひとことで、言われた人は気持ちがあたたかくなったようだ。タイミング、ボキャブラリーの豊富さも関係あるのかなぁ~。