晴れ曇「ヤフースポーツ」2008.9月のコラムより。野球チョキ

すべての新聞の見出しでかなり大きく報じられるのは時間の問題だろう。そのスポーツニュースの記事はイチロー選手の8年連続200本安打達成のことだ。イチロー選手がメジャーの大記録に近づくたびに、かなり昔の記録にもスポットライトが当てられることになる。それらはほとんど忘れられているかメジャーの歴史に埋もれた記録ばかりだ。

もし、イチロー選手がいなかったら二度と思い出されることのない記録や選手だったかもしれない。今回の記録もなんと1世紀以上も前のメジャー記録と並ぶことになる。それは107年前に達成されたキーラーという一人のメジャーリーが記録していたものだった。こんなところにもメジャーの歴史の長さを感じさせる。

キーラーは身長162センチ、体重64キロと小柄な選手だったらしい。しかし、俊足で内野安打が多く中でもセーフティーバントが得意だったようだ。守備側からすれば、足でかき回すようないやらしいバッターだったのだろう。

ところが、このキーラーによって、ルール変更までしなけばならなくなってしまったようだ。それは、当時はスリーバントを失敗するとアウトになるというルールはなかったからだ。だから、しつこくバントを狙うキーラーには有利だったのだろう。しかし、そのおかげでファウルを20球も30球もされたら投手の疲れは増すだろうし、試合は長引いてしまう。

だからこそ、達成できた年間200安打の記録かもしれない。それに比べれば、その後にスリーバント失敗はアウトというふうにルール変更された状態では、簡単にバントヒットはできなくなった。ということはその後のバントヒット及び連続200安打はより価値が高いともいえそうだな。


蛇足・・・今日現在で197安打、あと3本に迫っている。