晴れ「日経新聞、夕刊」2008.8.15付けより。日本グー

“千里眼”というコラムのなかで山口香さんが述べていたこと。まずは山口さんについて・・・彼女は元女子柔道選手で現在は筑波大学大学院准教授。段位は六段。浦沢直樹原作漫画「YAWARA!」の主人公のモデルである。ソウルオリンピック女子柔道銅メダル(当時は公開競技)、世界選手権金メダルなど。別名「女三四郎」。

男子ではもっとも金メダルに近いと思っていた鈴木桂治がよもやの一回戦で敗退してしまったあとで、彼女からの厳しい指摘があった。それは特に北京五輪での男子柔道の期待はずれについてだった。内柴選手、石井選手だけは金メダルを獲得できたが、その他の選手の活躍を目にすることはできなかった。

とにかく日本の柔道選手は恵まれているようだ。それは競技に専念できる環境を与えられ、普通のサラリーマンよりもはるかに高い給料を得ているからだという。そんな意味で「プロ」という表現を使っているのだろう。

だからこそ、外国の選手に比べてハングリーさが欠けているのではないかというような意味のことを述べている。つまり恵まれた環境があだになっているように見えるのだ。国内の柔道が世界で通用しなくなってきている。

かつてはお家芸だった柔道もすでに世界の競技になってしまっている。今後世界から取り残されないためには強化方法の見直しが必要だと山口さんは述べている。