晴れ『「お笑いタレント化」社会』山中伊知郎著より。眠いパー

つまり「ネタ力」がなければ意味がない。それはしっかり練られて笑いがとれるネタという意味だろう。しかも、「ネタ力」には次々と新しいものを生み出すことができる力も当然入るだろう。いくら一度大ウケしたからといっても、その後が続かなければすぐに忘れられてしまう。

お笑い芸人を目指す若者は数千人いるという。それは「M1グランプリ」の応募者が4000組と言われていることからもうかがえる。そのチャレンジャーは毎年増加しているらしい。

結局そのネタ力を養うために多くはお笑い養成所に入る。大きいところは有名な吉本のNSCだろう。その中で目立つ存在になるだけでも大変なこと。さらにライブのステージに立てるまで脱落するわけにはいかないだろう。M1でも決勝大会には毎年多くの吉本出身のお笑い芸人が残っている。

また、東京では人力舎が運営する「スクールJCA」というのがある。例えばアンジャッシュ、アンタッチャブル、ドランクドラゴンなどはこの養成所出身だった。それは杉並区高円寺にあり、仕事でその近くの公園を通りかかることがあるが、しばしばそこで練習をしている若者のコンビの姿を見かける。

2007年は入学試験で半分は落ちているという。また入学金、授業料は年間六十万円とかなりのもの。それだけ真剣にお笑いを目指している若者が多いということだろう。今後もまだ増え続けるのだろうか。

また下積み生活にどれだけ耐えられるだろうか。その忍耐力も必要だが、実力と同時に認められるための出会いというチャンスも運に左右されるだろう。まずは、理屈抜きでネタが面白いことだな。