晴れ雨「続ける力」伊藤真著より。鉛筆ウインク

これは伊藤さんのところに届いた、ある合格者からの手紙のワンフレーズだった。この人(男性、北海道)は30歳間近で結婚していて子どももいる中で、司法試験の勉強を始め7年目で合格を果たしていた。

勉強を始める前には漠然と法律家にあこがれていたという。そして、伊藤氏の本を読んだきっかけで勉強をスタートしている。本業の仕事、子育て、妻の入院、母の病気、幼稚園の役員などやり、十分な時間もなくスローペースで続けたそうだ。

ポイントは勉強を楽しめたことだと思える。それが上記のフレーズにもあげた「わたしにとっては勉強が気分転換として、生活の一部になっていました」という一文に表れている。

「攻略」「克服」というような意気込みよりも「習慣をつくる」、ときには「自分の仲間に引き入れちゃおう」ぐらいの、少し力の抜けた姿勢のほうがうまくいく、と伊藤さんは語っている。