梅田氏の発言のなかで興味深い指摘があった。それは野球の打者にたとえている部分だった。打率二割五分なら並みのバッターだろうが、三割に到達すれば一流と言われる。その差は一週間でみれば、わずかヒット一本の差だったのだ。
具体的な数字がある。年間500打数として、125本打てば2割5分。150本なら3割打者になれる。つまりその差は25本になる。約半年間で1シーズンなので、1週間にすればわずかヒット1本の差だという。これだけみればほんの少しの差ではあるが、三割を乗り越えるには全く違う何かが必要になるようだ。
打率ということでみれば、規定打数以上に打席に立ったからといって、当然率が上がる可能性があるわけではない。むしろ下がることを恐れて、ペナントレースの終盤では微妙に首位打者のタイトルがかかっている選手は、あからさまに出場しないこともあった。でも、それではファンからすれば面白くはない。
イチロー選手はむしろ打てば増えていくシーズン「200安打」という高い目標をかかげているようだ。このような目標もかなりファンを楽しませてくれる。数年前に262本を打って、メジャー記録を塗り替えた時の興奮は世界中を沸かせたものだった。
競馬では武豊騎手は3000勝をしているが、負けている方も多く10000回を超えている。結局、勝ちや成功の陰にはとてつもない数の負けがあるということも事実なのだ。かなり前に読んだ本の中にもあった、トップセールスマンは最も多く断られた人でもあるというようなことを思い出したな。(ややタイトルのフレーズとはずれてしまったが)