雨晴れ「テレビ的教養」佐藤卓己著より。テレビ野球

はじめは柔らかそうな内容の本かと思ったが、かなり学術的な考察の一冊だった。サブタイトルは“一億総博知化への系譜”とあった。上記のフレーズは別に筆者の言葉ではなかった。ある人が言ったことの引用で、その部分を抜粋すると次のようになっていた。

~~番組を分類するに当たって、プロ野球の放送は「娯楽」だが、学生野球は「教養」であるというようなことが言われたことさえあった。~~

この部分を読んでいたら、NHKの番組放送のことが頭に浮かんでしまった。例えばNHKでは娯楽番組もたくさん放送されているが、同時に教養番組も多く作られている。他の民放では教育、教養番組と思われるものが少ないのは視聴率が取れないからやむをえないだろう。

スポンサーのよほどの理解がないと民放では教養番組は制作されないだろうな。そこへ行くと、NHKは視聴率をそれほど気にすることなく、語学や古典芸能、特定の視聴者向けの番組を制作できる。その資金も十分あるに違いない。

タイトルに挙げた学生野球が「教養」かどうかは別として、いずれにしても、学生などのアマチュアスポーツは民放ではNHKほどは放映されない。しかし娯楽としてのプロスポーツはどこのテレビ局でも放映している。

NHKの全国高校野球大会(甲子園大会)では、実にまじめな解説がなされいる。それに対して民放でプロ野球を放映している時のプロ野球OBの解説者やゲストは勝手にいいたい放題の感じがするな。(それが面白かったり、つまらなかったり・・・)