曇 「伝える力」池上彰著より。退屈

この本のサブタイトルには「話す」「書く」「聞く」能力が仕事を変える!とある。つまりコミュニケーション向上のための本だとわかる。

池上さんはNHK時代「週刊こどもニュース」に11年間出演していた。お父さん役で、お母さん役は柴田理恵さんだったのを覚えている。

その頃を振り返って痛感したのが上記フレーズのようだ。大人なら疑問を持たないようなことも子どもにはわからない。その子どもたちに、どうやってニュースをわかりやすく伝えるかで苦労したようだ。

もちろん大人だって、何となくわかったようなつもりになっているが、それを説明しようと思ってもほとんどできないことも多いはず。たとえば、今日現在「日銀総裁」を誰にするかがなかなか決まらない状態だが、その「日銀」ひとつをとっても、そう簡単には説明できない。

もともと子ども向けに作られているはずの「こどもニュース」には大人のファンも大勢いるようだ。ファンではないが私も時々この番組は見ている。そしてこの番組を通じて話題の出来事の中身が理解できることも多い。

「伝える力」を高めるための基本はまず、自分が深く理解することが必要なようだ。恥をかきながら、まだまだ学ばなければならないことばかり、・・・一生ですね。