晴れ 「ターニングポイント」金子達仁著より。ウインク

金子氏はスポーツノンフィクションライターとしては知っていた。おもにサッカーについては詳しい。ところが、21か月にも及ぶ連載で、21人のスポーツ以外(一部スポーツ選手も含まれるが)の成功者にインタビュー取材してまとめたものが上記タイトルの本だった。

松本幸四郎、武豊、太田光、矢沢永吉、三谷幸喜、古田敦也、羽生善治、春風亭小朝、野田秀樹・・・といったその世界ではトップクラスの人たちをインタビューしている。ということは、事前の準備も大変だったようだ。

各界でその頂点やトップレベルに達した人たちへのインタビューは金子氏にとって未知の世界だったようだ。だから、その準備や緊張感まで読み手に伝わってくる。読んでいても実に戸惑いがあり、苦労していることが感じられてくる。またそれも新鮮な感じでもあるが。

つまり彼にとっては、さまざまな職業の人達へのインタビュー自体がある意味ターニングポイントだったともいえそうだ。ターニングポイントという言葉は簡単だが、その本人にとっては恐ろしく苦労だったりするだろう。それは個人の意志とは関係なく、否応なしにやってくることもあるはず。時にはチャレンジという名目で成功しその後大きく羽ばたくかもしれないが。

金子氏は“連載で出会った才人はそれぞれが遭遇した出来事すべてが「幸運だった」と受け取っていた”、と振り返っている。つまりどんなことも自分のプラスととらえて時を過ごしたということでもあろう。

さて、自分にとってのターニングポイント、大げさにいえば運命の分岐点はいつ頃、どんな形でやってきただろうか・・・?意外にささいなことだったり。仕事がらみ、プライベート、出会い、別れ・・・。それともこれからか・・・