曇 「pen」2008.3.1号より。家

そもそも、この雑誌は衝動買いだった。表紙の特集に「紙のぬくもり」とあったからだ。このタイトルだけ見てパラパラと中身の写真を見たら気に入ってしまった。

それだけ、紙にはちょっとしたこだわりを持っていたのかもしれない。仕事や日々の生活でも毎日たくさんの紙に接している。どれもが異なる紙質に思える。毎朝配達される新聞とそのチラシもまったく異なっている。

寝室を見回せば、カレンダーや本、雑誌、メモ類などさまざまな紙に囲まれていることがわかる。パソコンに印刷する際も何種類も使っている。文字だけの時と写真印刷でも異なった紙を用意することになる。また時には和紙も使っている。もし達筆な人が和紙のハガキに毛筆で書いたらどんなに素晴らしいことだろう。

この和紙は部屋の中でも何箇所か使われていた。和室には障子、ふすま、また照明器具の傘もあった。自宅にはないが、掛け軸や色紙なども和紙だろう。また和紙を通してくる光は柔らかく温もりがあるようだ。その素朴な感じがいい。

季節によっては商店街には提灯を見かける。お祭りや盆踊りの季節にはたくさんの提灯を目にする。ただの照明ではあの雰囲気は出ないだろうな。和紙でできた提灯にはなぜか懐かしささえ感じられる。