晴れ 「暮らしの風」(朝日新聞広報誌)2008.3月号より。時計

“ひまつぶしの知恵”というタイトルで赤瀬川原平氏が書いていたコラムの冒頭にあったフレーズ。そういえば、最近ひま潰しをしたことがあったろうか、と振り返ってみた。ここでの“盛り上がる”とは別の表現でいえば知らず知らずのうちに熱中してしまった、という意味だろう。

確かに仕事をしている時も意外にスムーズに終わってしまうことがある。そして時間が余ってしまい適当に時間をつぶすことはあるが、それもひま潰しだろうか、とふと考えてしまった。車内で雑誌や本を読むのもひま潰しともいえそうだが。

むしろ、ここでは休日に何もすることがなく、ただぼんやりと過ごす時間のことを赤瀬川氏はいっているようだった。そう考えると、毎日いろいろなことに追われて過ごしているような気もする。だからたまに何も予定がないと実にうれしい。

子供らも毎日習い事や塾、学校の宿題、行事などで忙しい。いつも何か時間に追われているようだ。かわいそうにも思えてくる。自分が子どものころはもっと時間がたっぷりあった。そして外で遊んだものだった。今のように住宅が密集していなくて遊ぶ場所もあちこちにあったものだ。

今は近所に広場はほとんどなくなっている。むしろすでにメーカーが作ったゲームが氾濫している状態だ。時間を潰そうと思えば、いとも簡単にそんなもので時間を浪費できるようになっている。でも、何もない空き地や川や林で遊んだほうが創造的な気もするんだがな~~(ちょっとタイトルとはズレてしまったかな)