「メトロポリターナ」2007.7.15号より。
一見不思議な感じもするこの人は佐藤さんといって、ふだんはサラリーマンをしている。そして、土日祝日だけの週末は店主として働いていたのだ。しかもそれはアンティーク・トイ・ショップで、かなりマニアックな趣味のコレクションを販売することだった。
ご本人もこの店を副業として稼ぎたいという欲はそれほどないようだ。店は下北沢の商店街の外れにあった。室内には懐かしい昭和のヒーローやモンスターが大量に並んでいる。たとえば、何種類もの仮面ライダー、ゴジラのフィギアなど。さらにミニチュアの家具やオリジナル小物グッズまで揃っている。
きっと店に来る同じような趣味の人たちとのコミュニケーションが、ウィークデイに会社に行く時のリフレッシュになるようだ。趣味とちょっとした実益を兼ねているとも言えそうでもあるな。この店の名前は「しもきた九龍城」という。
ということは、まさに佐藤さんは城主ということになるか。家以外のところに自分の城を持てるってかなり贅沢な気もするが。かつて、“週末起業”なる言葉が流行った時期があったが、週末店主も似たようなものだろうか。
ポイントはそれで稼いで生活の足しにしようと思わず、あくまでも気分転換の道楽程度で継続することかもしれない。でなければ、ストレス解消に別の仕事をするって気にもならないでしょうからね。