「タフな男になる80ヶ条」弘兼憲史著より。

この部分のフレーズはちょっと長かった。「いつのまにか備わったバランス感覚や、判断力や、駆け引きの技術というのは、無鉄砲な若さなど問題にしない。」となっていた。

若者というのは恐いもの知らずで、無鉄砲なところがあるもの。それが若さの特権でもあるだろう。若いからこそできることもある。若者のそんな勢いを見せられるとスゴイと思うこともある。

自分にもそんな一時期があったかもしれない。ただ前に進むことだけしか考えていなかった。好きな仕事にどっぷりと浸かっていた時期もあった。どこまでが運でどこまでが実力なのかも分からなかった。

世の中のことをまだあまり知らなかったという強さと、世の中の厳しさを知ってからの強さとは異なるかもしれない。40代、50代になると世間の厳しさが身に沁みてくる。

また歳を重ねたからこそできることもある。かえってそのほうが多いかもしれない。今の若いもんになんか負けられないよ、って言えるほどのものをどれほど内に秘めているだろうか。

いま一度自分のなかで、“若さ”より経験、知識、内容などが勝っているものはないか問い直してみたい。

自分の中に「タフさ」はまだ残っているだろうか。これは体力ではなく、精神的にこれだけは譲れないという芯のようなものなのだが・・・