昨日は、天皇誕生日。 ここメルボルンでは、先日一足早く「天皇陛下様お誕生パーティー」が領事公邸で盛大に行われ、私も招待していただき行ってきた。

今回で2回目だ。


領事によって毎回少しおもてなしの内容が違う。 

今回は、天皇陛下様のお誕生をお祝いする趣旨が明確でとても伝統的で、また日本観光誘致のお気持ちがすごく伝わる内容であった。 オーストラリアの国家をオペラ歌手が歌い、日本の君が代を日本のシンガーが生で歌われた。 大邸宅の芝生の大きな裏庭に、ぎっしりと隙間なく起立された招待客の間を上を透き通るような歌声が風のように吹き、私のハートに響いた。なんと、思いがけず自然と涙が溢れた。 前回は、国家は流れなかったので今年は本当に新鮮であった。


招待客の中には、各市長、各国大使館、日本企業関係の方が多く、他にもオーストラリア国立バレエで大活躍されている日本人のバレリーナさんなどなど、そんな中私もご招待いただき本当に光栄であった。


ドレスコードは「ビジネス」であったので、私は着物がユニフォーム、そして天皇陛下様に敬意を払 い、笑福亭の紋付を着て行った。 数名、着物を着ていらっしゃったが、ほとんどの方が合わせの着物。 メルボルンは1日に四季があるといわれるほど、天気の移り変わりが激しく、週の初めは肌寒く、合わせの着物でも十分!と用意していたが、当日はなんと35度まで気温が上がった! 海外なので、夏物の紋付は作っていない。 心を落ち着け「暑くない。暑くない。」と言い聞かせたので、全く汗を流すこともなく、君が代で涙だけ流してきた。


メディアでは色々と日本人が日本を心配しているが、外国では日本は素晴らしい美しいまた行ってみ たい最高の国なのだ。 住んでいる人と、訪れる人との置かれている状況の違いだろうが、日本の文化はとにかく素晴らしい! 日本人で本当によかった。改めてそう思えた夜であった。



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